episode 143 祝宴の前に ページ43
※ﾃﾋｮﾝside
今日は朝から新曲のMV撮影でスタジオに篭りっきり。
ハイブランドのスーツに身を包んで、クールな表情をって監督に指示されるけど。
気を抜いたら笑みが溢れてしまいそう。
今日は特別な日、ルカの誕生日。
明らかに皆ソワソワしていた。
「休憩中に食べてください、」って。
サンドイッチを用意して持たせてくれたルカ。
スタッフさんがたくさん差し入れを用意してくれてるけど、一目散にルカの作ってくれたサンドイッチの方に群がる俺たちを見て、マネヒョンが溜め息をついている。
ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「俺も一つもらってもいいか？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョンはダメですー！これは俺たちだけが食べる権利があるんです！」
ｼﾞﾐﾝ「そうですよ！！断固阻止します！」
ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「わかったよ、、全く、笑」
「衣装チェンジお願いしまーす！」
スタッフさんの声に従うようにメイクルームに戻ると、シンヒヌナが来ていた。
ｿｸｼﾞﾝ「シンヒヌナがここまで来るなんて珍しいね、、PDニムに会いに来たの？」
ｼﾝﾋ「シヒョクさんもだけど、貴方たちの様子も見に来たのよ、、皆凄くカッコいいわ＾＾」
ﾎｿｸ「でしょー！笑」
ｼﾝﾋ「、、テヒョナ、ルカさんとはどうなの？」
ﾃﾋｮﾝ「、、うん＾＾ 今すっごい幸せだよ！今日はルカの誕生日だからサプライズでお祝いするんだぁー＾＾ あ！ヌナはルカの誕生日だって知ってた？良かったらヌナも来てよ！」
ｼﾝﾋ「・・・いえ、、テヒョナ、、一度離した手は二度と離しちゃダメよ？、、例え離れてしまっても、、、ちゃんとまた掴まえるのよ？、」
ﾍｱﾒｲｸ「Vさん、そろそろ準備いいですか？」
ﾃﾋｮﾝ「え？、、あ、うん、、ヌナありがとう！じゃあ後でね＾＾」
、、、シンヒヌナのあんな顔、初めて見た。
その表情に秘められた想いに気づくことなく、撮影は夜まで続いた。
「BTSの皆さん！お疲れ様でしたー！」
時計の針は９時過ぎを指している。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「早くしないと日付変わっちゃうよ！！」
マネヒョンを急かして宿舎まで送ってもらった。
玄関の扉を開けると、誰の気配もない。
「ルカ、、、？」
リビングのテーブルには手紙が一枚。
「、、は？、、、これ、、、」
ルカ、、、嘘でしょ？
［今までありがとう。ごめんなさい。さようなら］
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作者名：Apple | 作成日時：2022年11月8日 23時
