episode 105 彼女の居場所 ページ5
※ｼﾞｮﾝｸﾞｸside
嘘、、、嘘だ、、、
さっきまで握っていたルカの手の感触を残したまま、震える感情は怒りにも似た悲しみだった。
ショックだった。ルカが俺以外を、、いや。
俺たち以外の男を選ぶなんて。
韓国を離れている間、毎日送ったメッセージも電話も。
テヒョニヒョンとミンジョンの事があってから、俺がルカを迎えに行くって思っていたのに。
なのに俺たちの居ない間に、他の男に奪われるなんて。
勢いで足早に去った道を振り返ると、ルカの姿はもうない。
でもこの辺りに住んでるのは確かだ。
俺たちの宿舎からは明らかに遠くて、俺たちの知らないこの場所で、、、
ルカが新しい人生を歩もうとしてるなんて、、、どうしても許せない。
シンヒヌナは相変わらず口を割ろうとしないから、実はマネヒョンに無理をいってルカの住んでる家を探してもらってる。
ルカ、、、ルカの居場所はそこじゃないよ。
だから、、帰ってきて。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、ルカは渡さない、、、絶対に、」＿＿＿＿＿＿＿、
ｿｸｼﾞﾝ「あ、ジョングガ、おかえり、、どこ行ってた？、」
ルカが居なくなってから他の女を雇うのが嫌で、その結果散らかったままのリビングで寛いでるジンヒョンとホビヒョン。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、ユンギヒョンたちは？、」
ﾎｿｸ「今日明日は作業室で缶詰状態じゃない？、カムバックも控えてるし俺たちも遊んでられないな、、」
ｼﾞﾐﾝ「ジョングガ、、帰ったのか？、」
ﾃﾋｮﾝ「おかえり、、、俺ちょっと出掛けてきます、」
ｿｸｼﾞﾝ「、何かルカの事わかったのか？、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン、待って、、、」
出て行こうとするテヒョニヒョンの腕を掴んで引き留めた。
そんな虚ろな目で、腕なんて痩せて細くなって。
本当は俺だけの秘密にしようとしたけど、その姿を見て隠すことはできなかった。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、今日ルカに会いました、」
ﾃﾋｮﾝ「、、え？、、、」
ｿｸｼﾞﾝ「嘘っ、、、一体どこで、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「マネヒョンが調べてくれた辺りを通ったら、、、本当に偶然で俺も、、動揺しちゃって、」
ﾃﾋｮﾝ「、っ俺、、今すぐそこに行く、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン待って！、大丈夫、、場所はすぐわかるから、、焦っちゃダメだよ、、、」
だから俺たちからは逃げられないよ、ルカ、、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年11月8日 23時
