彼女は傷つかない３［BTS］ (ページ32)

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episode 132 聞きたくない言葉ページ32

「ヌナぁー、もう帰っちゃうの？もう少し喋ろうよー」

って私を玄関先で引き止めるのはジョンファンとジュンギュ。

「ヌナも忙しいんだから無理言っちゃダメだろ？笑」

そう言って宥めるのはヒョンソクとヨシ。

ルカ「ごめんね、また明日来るから。笑今日はしっかり休んでね＾＾」

そう言う私の隣から視線を送ってたのはアサヒだった。

ルカ「、？どうしたの？アサヒ、、」

私一人になった玄関で相変わらず無表情なアサヒが耳元で囁いた。

ｱｻﾋ「ジフニヒョンと何かあった？、、日本に着いてからヒョンの様子がずっと変だったからさ、、」

そっか、、、やっぱりそうだったんだ、

小さく納得した私は、アサヒの頭を撫でる。

ルカ「アサヒは優しいね、、、ジフニのこと、これからも気にかけてあげてね、」

ｱｻﾋ「、、ヌナ、、？」

「そこで何話してるの？」

振り返るとジフンが立っていて、それを見たアサヒは少し気まずそうに部屋に戻っていった。

ｼﾞﾌﾝ「ヌナ、、、送っていくよ、」

私の返事を待たずに手を掴んで歩き出したジフンの背中に、何も話しかけることは出来なくて。

部屋の鍵を開けると、すぐに視界が真っ黒になってジフンの匂いに包まれる。

その腕は震えたまま、何かに怯えてるみたい。

でも今の私には、、それを慰める術はない。

ルカ「、、ねぇ、ジフニ、、私っ、「ヌナっ！、、、ごめんなさい、、、っ、、」

ジフンの顔が肩当たって、、彼の瞼が濡れていることに気づくのに時間はかからなかった。

ルカ「、、っじゃあ、、ほんとなの？、、ミンジョンさんとジフニのこと、、、」

ｼﾞﾌﾝ「っ、、俺、、自信がなかったんだ、、ヌナのことを好きになって、、どうしても振り向いて欲しくてっ、、どうかしてた、、あの時の自分が、、許せない、、、ごめんなさいっ、、嫌いにならないで、、、」

泣きながら縋るジフンの叫びに胸が痛くなる、、、でも、

ルカ「ジフニ、、、私嬉しかったんだよ？、、落ち込んでた私の側にいてくれて、、たくさんの愛してるをくれたジフニが、、っ大好きだった、」

ｼﾞﾌﾝ「ヌナ、、俺たちまだ、、やり直せるよね？、、誰よりも愛してるんだ、だから、、」

ルカ「、、ごめんなさい、、ジフニっ、、」

ｼﾞﾌﾝ「嫌だ！！言わないで！」

両耳を塞ぐ彼を見つめて。

彼が聞きたくないと言ったさよならを告げた。