彼女は傷つかない３［BTS］ (ページ31)

今日:30 hit、昨日:95 hit、合計:106,246 hit

episode 131 エンドロールの前にページ31

セットしたアラームが鳴り響いて目を覚ます。

目の前には寝息を立てて眠るテヒョンが私の腕にしがみつきながら未だ夢の中。

ルカ「テヒョン、、朝だよ？、」

ﾃﾋｮﾝ「、、っん、、、ルカ、、おはよ＾＾夢じゃなくて良かったぁ、、」

そう言って抱きつくテヒョンにまた胸が疼く。

ルカ「私仕事に行く準備するから、、テヒョンも起きて？、、朝ご飯用意するから食べたら一緒に出よう、、」

ﾃﾋｮﾝ「えー、、、はぁ、もう少しこうしてたかったなぁ、、」

ルカ「、、我儘言わないの。笑それにテヒョンも仕事でしょ？」

ﾃﾋｮﾝ「そうだけど、、、ねぇ、、今夜も来ちゃダメ？」

ルカ「ごめん、、、今夜は無理なんだ、、TREASUREの皆が日本から帰ってくるから、、」

TREASUREって言葉を聞いたテヒョンの表情は一瞬曇った後、私を強く抱きしめる。

ﾃﾋｮﾝ「、、何かあったら絶対俺に言って？、、わかった？」

ルカ「、、うん、」

察したのか、それ以上は何も言わなかったテヒョンは。

朝食を一緒に食べた後、仕事に向かっていった。

ルカ「私も、、勇気出さなくちゃ、、」

宙に浮いたままの気持ちに終止符を打つために＿＿＿＿＿＿＿、

「ヌナぁー！ただいまー！！」

玄関から聞こえてくる声にいつもとは違う緊張感を感じながら、何事もなかったかのように出迎えた。

ルカ「お帰りなさい＾＾初めての日本はどうだった？」

ｼﾞｮﾝｳ「すっごい楽しかった！！」

ﾋｮﾝｿｸ「次はプライベートで行きたいよなぁ〜」

ｼﾞｪﾋｮｸ「はいこれ！お土産＾＾」

ルカ「嬉しー！ありがとう＾＾」

ﾊﾙﾄ「ヌナ夕飯何？お腹空いたー！」

正直、、無理してはしゃいだフリで誤魔化していた。

近くでこのやり取りを見てるジフンの視線を感じながら、まだ彼の顔を見れる準備ができてなくて。

ルカ「夕飯の準備、、すぐ始めるね、」

「、、ヌナ、」

キッチンに入ろうとした私を呼び止めたのはジフンだった。

ルカ「、、おかえりジフニ、、写真、、送ってくれたのに返事出来なくてごめんね、」

今はこれが精一杯だった。

コンロに火をつけて、揺れる火をただ見つめながら。

今にも溢れてしまいそうな感情を隠して。

彼にどういう風に話を切り出せばいいのかずっと考えていた。