彼女は傷つかない３［BTS］ (ページ26)

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episode 126 信じられない伏線ページ26

ミンジョンさんの口から飛び出したのは、傷ついた私を側で支えてくれた人の名前だった。

いや、、、全くの赤の他人の同姓同名でしょ？

だっておかしい。

二人に何の接点があるというの？

答えの出ない疑問は増えてくばかりで、どんどん心は暗闇に落ちる。

目の前で崩れ落ちて泣き喚くミンジョンさんを見つめることしかできなかった私は、テヒョンが私の頬を拭った手の感触で我に返った。

ルカ「、、ジフンって、、、ミンジョンさんあなたは、、どうして彼を知っているんですか、、？」

そんな間抜けな質問に対して、フッと渇いた笑みを溢すミンジョンさんは。

ﾐﾝｼﾞｮﾝ「、、」お互い利害が一致しただけよ、、、私はテヒョンが欲しい、、、そして彼は、、あんたをテヒョンから奪いたかった、、、」

長い髪をかきあげながら不敵に笑うミンジョンさんはまた興奮気味に続ける。

ﾐﾝｼﾞｮﾝ「あいつも大概よね、、純粋そうにあんたに近づいて、王子様みたいに助けた素振りで、、、全部私とパク・ジフンの計画だったのよっ、、、テヒョナ、、これで完全に私のものになってくれると思ってたのに、、、」

嘘みたいな彼女の言葉は、ぽろぽろその口から溢れては、刃になって心に突き刺さる。

「俺だったらヌナを泣かせたりしないのに・・・」

初めてミンジョンさんと遭遇して落ち込んだ私を励ましてくれたのも、、、全部仕組まれてたってこと？、、、

私とテヒョンを別れさせるために、、、

全身の力が抜けて、その場に座り込んでしまった私を支えてくれるテヒョンに、ミンジョンさんは俯いて。

ﾐﾝｼﾞｮﾝ「、、警察でも何でも呼べば？、、怪我させたんだから、、それなりの罰は受けるわ、」

ﾃﾋｮﾝ「、、っ、、お前らのせいで、、ルカがどれだけ傷ついたか、！、、、、いや俺も、、その中のひとりか、、」

もう何もかもぐちゃぐちゃ、

大好きになったジフンの笑顔も声も、、、全部が嘘じゃなかったとしても。

何が真実で何が嘘なのか、、でも今わかってることはジフンとは今までの関係ではいられないということだけ。

ルカ「、、もう帰ってください、警察にも言いません。その代わり二度とここに近づかないって約束してください、」

もう関わりたくない。

一番の本音だった。

私に謝罪の言葉もなく出ていく彼女を見送ると、傷ついた頬を涙が濡らしていった。