彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ44)

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episode 94 進むためにページ44

新居に引っ越して早一週間。

あんなに殺風景だった部屋には新品の家具や家電が並んでだいぶ過ごしやすい環境になってきた。

引っ越しの時に、シンヒさんから冷蔵庫と洗濯機までいただいてしまって。

ルカ「シンヒさんっ、、！こんな高価なもの受け取れません！あの部屋を出たのも、テヒョンから逃げたのも私が勝手にした事ですから、、」

ｼﾝﾋ「、、違う。これは私からの細やかなプレゼントだと思って受け取ってくれる？、これからのルカさんの新しい始まりを応援したいの、、だから、、ね？、」

ルカ「、シンヒさん、、、ありがとうございます、」

ｼﾝﾋ「良かった＾＾じゃあこれからもよろしくね！」

ルカ「、はい！」

部屋を出る時に、テーブルに置いてきたBTSの宿舎の鍵。

これで終わり、、、だけど。

まだ全部終わってはいない。

彼らが帰国する前、テヒョンに伝えないといけないことが残ってる。

顔を見て話すことはできないけど、最後のお別れはちゃんと自分の言葉で言わないといけない。

灰色の空からは、微かに日差しが差し込んで。

霞んでいた自分の進むべき道を、照らしてるように見えた＿＿＿＿、

ｼﾞｮﾝﾌｧﾝ「ヌナー！、シャツのボタン取れちゃった！」

ルカ「後で付けるからそこに置いておいて〜」

ｼﾞｭﾝｷﾞｭ「ヌナ〜、俺の靴下知らない？」

ルカ「あ！ごめん！、アサヒのと間違えて部屋に持ってっちゃった、、」

ｼﾞｪﾋｮｸ「ヌナが毎日来てくれてすっごい嬉しい〜」

ﾊﾙﾄ「今夜は俺の実家から届いた博多ラーメン食べたい！」

ルカ「はいはい。笑」

TREASUREの宿舎に毎日通うようになって、なんだか母親になったような気分。笑

忙しい彼らが安心して過ごせるように自分に出来ることを最大限して支えてあげられたらって。

それと、、、もう一つ変わったことは。

「ヌナ、、いつもありがとう＾＾」

ルカ「とんでもないです＾＾なんでも申し付けてください？笑」

「、、そんな言い方は二人っきりの時は禁止ね？、ルカヌナ、、、愛してるよ、」

ルカ「、、うん、、ジフニ、」

あれから私たちは、特別な関係になった。

恋人になる一歩手前の、まだ未完成な関係だけど。

私の部屋の合鍵は、彼に渡そうと決めていた。

新しく進むために、別れを選んだ。

だからテヒョン、

ミンジョンさんと幸せに。