彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ5)

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episode 55 嫉妬する女ページ5

言った途端後悔した。

別に恋人でもなんでもないのに、テヒョンさんがどこで誰と何をしようが私には関係ないのに。

でも、本当は嫉妬してる。その女の人に。

ﾃﾋｮﾝ「、、うん。会ってたよ。何？もしかして妬いてるの？」

ルカ「、、っ！、、別に・・・」

テヒョンさんはきっと見透かしてる。

ふふって笑いながら私の唇をなぞるから、それが悔しくて顔を背けた。

ﾃﾋｮﾝ「ただの友達の一人だよ。それに二人っきりで飲んでたわけじゃないし。証拠の写真もあるよ、、見る？、」

そう言ってスマホの画面を見せるテヒョンさん。

テヒョンさんの隣に綺麗な女性が一人、その両隣りに男性が一人ずつ。

写真を見て内心ほっとしてしまって強ばってたものが緩んでく。

ﾃﾋｮﾝ「安心した？、言ったでしょ？俺はルカのことが好きだって、、、」

そっと抱き寄せるテヒョンさんの顔が近すぎてドキドキしてしまう。

テヒョンさんの香りとアルコールの匂いに酔ってしまいそう。

ルカ「変なこと言ってごめんなさい・・・」

ﾃﾋｮﾝ「ううん、、それよりさ、今日ジョングクと二人きりだったけど何もされなかった？、」

ルカ「、、いえ？、でも買い出しと夕食のお手伝いをしてくれました、、」

リビングでの出来事なんて言えるわけがない。

テヒョンさんにもジョングクにも罪悪感を感じながら嘘をついた。

ﾃﾋｮﾝ「そっかぁ、、良かった。仕事中もずっと気になってたからさ、、、」

ごめんなさい・・・

ルカ「明日もお仕事ですよね？、早く休んでください、、」

本当は抱きしめ返したかったのに、こんな事務的な言葉しか言えなかった。

ﾃﾋｮﾝ「嫌だ、このままルカと一緒に寝たい・・・」

ルカ「ダメです。せめてシャワー浴びてきてください、」

ﾃﾋｮﾝ「明日はあの新人グループの所に行くの？、」

ルカ「はい、、仕事ですから、」

不貞腐れたように溜め息をついたと思ったテヒョンさんは、急に真面目な顔をして。

ﾃﾋｮﾝ「うん、わかってる。あのね、ルカ、、」

テヒョンさんの大きな瞳がぎゅっと視界いっぱいに映る。

ﾃﾋｮﾝ「好きって言ってもらえて嬉しかったけど、気持ちだけじゃやっぱり足りない、、ルカの全部俺だけが独り占めしたいんだ、、、だから・・・・・俺の彼女になってくれない？」

信じられなかった。

こんなの許されるのかなって・・・