彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ40)

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episode 90 さよなら悲しみページ40

通話終了の表示をタップしてスマホを自分から遠ざける。

それでも鳴り止まないスマホの電源を切った。

単純なことだ。

悪い予感は嫌ってほど全部的中していて、私という存在がありながらミンジョンさんを選んだって事でしょ？

愛してるのはルカだけだよ、
もう悲しい思いはさせないから俺を信じて。

もう沢山、、約束を破ったテヒョンをこれからどう信じていけばいいの？

、、テヒョン。貴方は違うって信じていたのに。

相手の過ちを許すことも愛だって誰かが言ってたけど。

、、、恋愛って難しいね。

もう涙も枯れ果てて、目は充血して酷い有様。

それでも容赦なく明日はやってくる。

いつまでもこの気持ちを引き摺りたくなかった。

それに、

ルカ「、、大丈夫。私は一人じゃない、」

落ち込んでる暇はない。

翌日から私は早速行動を開始することにした＿＿＿＿＿＿＿、

「じゃあ暫くはTREASUREだけの担当になるわね、、、ルカさん、本気なの？、あの子達に何も知らせずに担当から外れたいなんて、」

ルカ「ごめんなさい、シンヒさん。もう決めた事ですし、やっぱり一緒には居たくないんです。許してください、」

溜め息をついてるシンヒさんに深々頭を下げて。

BTSのハウスキーパーの担当を辞めたいと直談判しに来た。

ルカ「それと以前お願いしていた事なんですが、、、」

ｼﾝﾋ「、、これね。急に物件を探してるって言われた時も心配だったけど、、テヒョンの事が原因なのよね？、、もう少しあの子の話を聞いてあげる事は出来ないかしら？、」

数枚の賃貸マンションの間取りが載った用紙をテーブルに広げながら、シンヒさんの話を聞くと自然と手が止まった。

ルカ「私だって、、信じていたかったですよ、でもそれを覆したのはテヒョンです。もう私たちは元に戻れませんっ、、」

枯れたはずの涙はまたぶり返して、声も上擦ってしまう。

もう泣きたくないのに。

ｼﾝﾋ「ルカさんごめんなさいね、、貴方の気持ちも考えないで無責任な事言ったわ、、、貴方が決めた事なら応援する。けど、、、」

椅子から立ち上がったシンヒさんは悲しそうな顔で。

「時々苦しそうにしてたテヒョンが、あんなに楽しそうに自然体でいられたのはルカさんの前でだけだったと思う、、、それだけは忘れないで、、」

そう私に訴えかけた。