episode 85 伝えたかったこと ページ35
テヒョン、、どうして？
スクリーンを見つめたまま、ただ茫然とするしかなくて。
悲しみと怒りが私の心を支配して体が微かに震え出す。
「、、ヌナ？、どうしたの？、」って、ジフンの声が近くで聞こえてくるまで気づかなかった。
涙が頬を伝ってることに。
ルカ「、、っごめん、何でもない、」
必死に拭って誤魔化そうとしたけど、ジフンにそれは通用しなかった。
ｼﾞﾌﾝ「ここ出よう、ヌナ・・・」
そう言って私の手を引いてお店を出たジフン。
俯いたままの私を人気の少ないベンチに座らせて、背中をさすってくれた。
ｼﾞﾌﾝ「ヌナの彼氏ってさ、、、V先輩だよね？、」
ルカ「、、っ、、ジフニ、、知ってたの、、？、」
思わずジフン方に顔を上げると、悲しそうな寂しそうな顔をしてる。
ｼﾞﾌﾝ「実は、、シンヒさんに聞いたんだ、、、ヌナ、、さっきのニュース、」
ルカ「、、もう、私わかんない、、テヒョンが何を考えてるのか、、でも、、それでも、、っ消えてくれないの、、テヒョンが心の中から、」
さっきまでは止められた涙が堰を切ったようにまた溢れ出す。
そんな私の泣き顔を隠すように抱き寄せられると、ジフンの優しくて甘い香りが私を包む。
ｼﾞﾌﾝ「、、ヌナ、、、」
鞄の中のスマホがけたたましく鳴り出して、画面を見る。
ルカ「、っ！、テヒョンっ、、」
出ないでいると、切ってはまたすぐに鳴って。
メッセージも届いていた。
《ルカ、本当にごめん。話がしたい。だから電話に出て、、》
また同じことの繰り返しだ。
ごめん。でも俺が愛してるのはルカだけだから。
もしそう弁解されて、また泣いて縋られたら、、、
私はまた彼を許すだろうか、、
鳴り止まないスマホを握りしめる私をまた抱きしめるジフン。
今度はさっきよりも強い力で。
ｼﾞﾌﾝ「、、V先輩は酷いよ、、ヌナがこんなに辛い思いしてるのに、、また泣かせるなんて、」
ルカ「ジフニ、、、っ、、」
また溢れそうな涙を堪えると、空からは予報になかった雨が降り出した。
まるで、私の心の中を映し出したように。
ｼﾞﾌﾝ「、、ヌナ、俺、、伝えたかったことがあるんだ、、」
雨に濡れたジフンの揺れる瞳には、私がくっきりと映っていた。
真っ直ぐ見つめるジフンから目を逸せない。
ｼﾞﾌﾝ「、、俺、、ヌナの事が好きなんだ・・・」
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星空(プロフ) - 続きが楽しみです！テヒョンさんとミジョン？の関係がどうなるかがすごく気になります！！ (2022年10月5日 16時) (
レス) @page25 id: d8561d62a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Apple | 作成日時：2022年9月2日 0時
