彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ4)

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episode 54 言葉とは裏腹にページ4

ユンギさんからの言葉を冷静に受け止めるのはかなり難しかった。

動揺するのを隠すように食器を流す水圧を上げる。

ルカ「、、そうなんですか。でも別に私とテヒョンさんは付き合ってるわけじゃありませんし・・・」

言葉とは裏腹に傷ついてる自分が恥ずかしい。

ほらね、言ったでしょ？あんたなんて相手にされるわけない。

どこかで誰かに嘲笑われてるみたいに感じて、気持ちが急降下していく。

そんな私の頭を優しく撫でたのは、ユンギさんの大きな手。

ﾕﾝｷﾞ「俺だったら、、絶対お前にそんな顔させないのにな、」

ルカ「・・・え？」

ﾕﾝｷﾞ「そのままの意味だけど？」

口角を片方だけ上げて笑ったユンギさんは、額にキスをして。

ﾕﾝｷﾞ「今夜眠れそうになかったら、俺の部屋に来い・・・」

そう言ってリビングを後にしたユンギさんの後ろ姿をつい目で追っていた。

要らないって言われたけど、お皿に取り分けていたお好み焼き。

もしかして帰ってきたら「食べたかったのにー！」ってテヒョンさんが言うかもしれないなんて変に期待なんかして、バカみたい。

ネットで偶然見てしまった、彼と恋の噂があった有名アイドル達は皆超美人ばかりだったな・・・

ルカ「もういいや・・・本気になっちゃう前で良かった、」

そう呟いて、作った料理を初めて自分から捨てた。

ソファに横になっても寝付けなくて、つい時計ばかり気にしてしまう。

日付が変わる時間になってもテヒョンさんが帰ってくる気配はない。

〜♪

スマホに届いたメッセージ。送り主はジョングクだった。

［まだ起きてる？］

同じ家にいるのに変な感じ。笑

でも返事は送らなかった、今は一人になりたかったから・・・

ごめんね、ジョングク。

「、、ルカ、、ルカ、、、」

ルカ「、、っん・・・誰？、、」

誰かに名前を呼ばれて目を覚ました。

ルカ「、、っテヒョンさん・・・」

ﾃﾋｮﾝ「ただいま、ルカ＾＾」

朝を同じ笑顔を見せるテヒョンさんからはお酒の匂いが漂う。

ルカ「、、酔ってるんですか？自分の部屋に帰ってください、」

つい冷たく突き放してしまった。

ﾃﾋｮﾝ「ルカ、、なんか怒ってる？今日一緒に夕飯食べれなくてごめん、」

違う、そうじゃないよ・・・

言うつもりのなかった言葉が溢れてしまう。

ルカ「女の人と一緒だったんでしょ・・・？」