彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ26)

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episode 76 終わる花火ページ26

「あっ！、、、ヌナ！！、、って、なんでそんなに笑ってるの？笑」

電話に出た途端、ジフンの声が裏返ったから可笑しくてつい笑ってしまった。

ルカ「ごめんごめん。笑ジフンは人を笑顔にする天才だと思うよ＾＾それで？どうかしたの？」

ｼﾞﾌﾝ「もー。笑ヌナの意地悪、、うんなんか、、ヌナの声が聞きたくなって、、今何してるの？、」

ルカ「今日は少し遠くまで出掛けてて、今花火見てるとこ＾＾」

急に思いついて、音声をビデオ通話に切り替える。

ジフンにもお裾分けしてあげよう。

ｼﾞﾌﾝ「おー！すごい！綺麗だね＾＾いいなぁ、、もしかして彼氏と、、？」

ルカ「、、うん＾＾この前は色々助けてくれてありがとね、ジフンが居てくれて良かった、、あ、お土産持っていくから楽しみにしててね＾＾」

ｼﾞﾌﾝ「、、、そっかぁ！、良かったねヌナ＾＾うん！お土産楽しみにしてる、、じゃあね、、おやすみ！」

あんまり会話も続かないままに、ジフンとの電話が途切れた。

本当に。ジフンには感謝してるよ。

ジフンに助けられたから、私はあの時ちゃんとテヒョンと向き合う勇気が持てたんだから・・・

ルカ「、、遅いなぁ、、テヒョン、」

あーあ、盛大な花火のラストシーンも終わっちゃった。

一緒に見たかったのにな・・・

まだ部屋に帰ってこないテヒョンに待ちくたびれてしまって、ひと足先にバスルームへ向かった。

鏡に写ってるテヒョンから貰ったネックレス。

すごく繊細なはずなのに主張の強いそれは、まるで私とテヒョンを繋ぐ鎖にも見えた。

だから絶対外さない。

こんな時もミンジョンさんの顔がチラついてしまって。

私ってこんなに嫉妬深い女だったんだって、今回の事で嫌ってほど思い知らされた。

でも大丈夫、、、きっと。

テヒョンと約束したんだから・・・

そう言い聞かせながらも、まだ少しざわつく心を押し込んだ。

ﾃﾋｮﾝ「、ルカごめん！、、仕事の電話で・・・怒ってる？、」

ルカ「・・・別に、、私先にシャワーしたからテヒョンも行ってきたら？、」

テヒョンの顔を見ると何となくいじけてしまって、冷たくあしらってしまった。

ﾃﾋｮﾝ「、、ごめんってばルカ、、許して？、、」

私の隣に座って、顔を覗き込んだかと思うと、キスをするテヒョン。

ﾃﾋｮﾝ「ねぇ、、今すぐ欲しいんだけど、、いい？、」