彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ21)

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episode 71 幸せの裏表ページ21

ﾃﾋｮﾝ「、、？、ルカ、、？」

今、私どんな顔してるんだろう。

少なくとも、目の前のテヒョンが動揺するような。

軽蔑の視線も混じってたのかもしれない。

ルカ「ごめんテヒョン・・・私そんなの無理、、」

言ってしまった。

大好きなテヒョン。もっと一緒に居たかったけど・・・

「、、別れよう、、」

二人の間に流れる空気の温度が変わる。

ﾃﾋｮﾝ「本当に悪かったって思ってるっ、、ごめん、、信じてほしいって自分から言っといて、、だけど俺が本当に愛してるのはルカだけなんだ、、ミンジョンとはもう会わない、関係も全部終わらせるから、っ、、だから、、別れるなんて言わないでっ、、」

焦って子供みたいに泣いて縋るテヒョンに心が揺さぶられてしまう。

そんな目で見ないでよ・・・

振り解こうとする手を掴まれると身動きが取れなくなる。

テヒョンの揺れる瞳に捉えられると反らせなくて。

受け入れるはずのなかったキスに誤魔化されないように自分にブレーキをかけるのに。

それでも触れる唇も指先も気持ち良いのは、まだ心の奥でテヒョンへの想いが燻るからだろう。

ルカ「・・・わかった。」

ﾃﾋｮﾝ「本当にごめんね、、愛してるよ、」

愛してるって簡単に言わないでってまだ信じられない自分と、愛してるって言葉が嬉しくて触れた手を握り返してる自分が入り混じる。

重なる体がじわって熱くなって、結局こうして彼を許してしまう・・・

ルカ「二度目はないからね・・・」

矛盾だらけで、自分がわからなくなる。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿、

その後、何事もなかったみたいに７人が仕事に向かうのを見送った後、スマホが鳴った。

ルカ「もしもし、、ジフニ？」

ｼﾞﾌﾝ「ヌナ？、仕事中にごめんね、、あの、ちゃんと話せたか気になっちゃって、、」

ルカ「あー、、うん。一応ね、、やっぱり普通の関係じゃなかったみたいだけど、二度目はないからって、、」

ｼﾞﾌﾝ「許したの！？、」

ルカ「うん・・・別れようとも思ったんだけどね。やっぱり好きな部分もあるから、」

ｼﾞﾌﾝ「・・・・・・」

ルカ「ジフニ？、」

急に黙ってしまったジフンは、私に言った。

「ヌナはそれで幸せ？１００％相手を信じられなくても？」って・・・

この時はそれでいいと思ってた。

同じ過ちはもう起きないからって・・・