彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ32)

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episode 82 また嘘をついたページ32

「、、んっ、、！っ、、はあ、、夢か・・・」

額から滲む汗が気持ち悪くて、洗面台に顔を洗おうと部屋を出た。

内容所々抜けていてよく覚えてないけど、すごく不快な気分になるほどの夢を見たのは久しぶりで。

何だか、嫌な感じ。

時計の針は朝の6時前。

今日はせっかくのお休みなのに、妙な時間に最悪の目覚めと変な胸騒ぎに。

私のどこかで女の第六感が何か知らせてるような気がしたけど、今は知らない素振りをした。

ジフンとの待ち合わせはお昼前からだし、もう少しゆっくりしようとソファに寝そべるとスマホが鳴った。

ルカ「もしもし、、急にどうしたの？ジョングク、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ルカおはよう＾＾韓国は今頃朝だろうなって思ってさ、、こっちはこれから夜だよ！」

ルカ「そうなんだ、、なんか不思議な感じだね＾＾お互い違う日にちの場所から話してるなんて、、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「確かにね〜、、ルカ、、ちゃんとご飯食べてる？寂しくない？、、」

ルカ「うん、いつも通りだよ？、、ジョングクもコンサート頑張ってね＾＾」

そんな他愛もない会話が途切れたのは、ジョングクが急に黙ったから。

ルカ「、、ジョングク？、大丈夫？疲れてるなら切るね？、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ルカ、、テヒョニヒョンからはちゃんと連絡きてる？、」

ジョングクからテヒョンの名前が出て、胸の奥がキリキリした。

だって、ご褒美をねだったメッセージ以降何の音沙汰もないから。

ジョングクはこうして電話もくれるのに。

どうして私の恋人であるはずのテヒョンは何にも送ってくれないんだろうって、、

我儘かもしれないけど、離れてる今が不安でどうしたらいいのかわからないのに。

ルカ「ううん、、多分今は集中したいから余計な事考えたくないんじゃないかな？私は大丈夫だから＾＾」

また嘘をついた。

本当は平気なんかじゃないくせに。

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、ルカ、、俺何も出来なくてごめんね。でもこれだけは忘れないで、、俺は今でもルカの事を一番に想ってるってことを、」

ルカ「、、、ありがとう、ごめんねジョングク、」

通話が切れたままのスマホを握りしめたまま、ベランダに出た。

冷たい空気が頬を撫でて、暗い気持ちは容赦なく朝日に照らされる。

ルカ「、、テヒョンのバカ、、なんで今隣にいないの？、、」