episode 63 自己嫌悪する女 ページ13
ルカ「いえ、、何でもないです。気にしないでください^^」
ジフンさんてよく人の事見てるというか、鋭い。
やっぱり12人の大所帯のリーダー、流石だな・・・
年下なのにしっかりしてるし、私も見習いたい。
ジフン「そろそろ休憩にしない?、俺がお茶淹れてあげる^^」
ルカ「それなら私が・・・」
ジフン「いいから!、あいつらまだ帰ってこないし、ヌナとゆっくり話してみたかったんだ^^」
椅子に座るように促された私は、キッチンでお茶を淹れてくれるジフンさんの背中を見つめていると、紅茶の良い香りに部屋中が満たされる。
ジフン「ヌナどうぞ、」
ルカ「、ありがとうございます^^」
ジフン「あ、、、それ!、俺らの方が年下なんだし敬語使わなくていいよ、あと俺のこともジフニって呼んで^^、」
前のめりに話すジフンさんの勢いに負けちゃうな、、
ルカ「、、はい、えっと、、ジフニ?」
名前を呼ぶと少し恥ずかしそうにするジフンは耳まで赤くして。
何だか年下の男の子をたぶらかす悪い大人みたいじゃないか気になるけど。笑
それからジフンと他愛のない話をした。
まだ日本に来た事がないらしいジフンに日本の話をしたり、逆に韓国の事を教えてもらったり。
彼が話す声のトーンと穏やかな雰囲気に心が落ち着いて癒される。
〜♪
スマホの画面を開くとナムジュンからのメッセージだった。
《今夜は全員帰りが遅くなる。夕飯も要らないから。ごめん。》
仕事で遅くなるの?誰かと会うの?
、、テヒョンも今夜また遅くなるってことだよね?
[ヒョン、元カノと会ってたんだよ]、
昨日のジョングクの言葉が、落ち着いてた心をまた抉りだす。
ジフン「、、、ヌナ、やっぱり何かあったんでしょ。俺で良かったら聞くよ?、、いや、聞かせてくれないかな?、」
ルカ「、いや、、それは・・・」
不安で仕方なくて、グラグラする心は涙の量と比例して。
ジフン「ヌナのそんな顔見たら余計ほっとけないよ、、、」
霞む視界で、ジフンの顔が近づいてるのに気が付かなかった。
頬を伝った涙を掬ってくれたジフンの唇が私の唇に触れて。
一回、二回、、、重ねては離れてを繰り返す。
急に冷静さを取り戻した私は、ジフンから顔を離した。
私は最低だ・・・
一瞬でも、テヒョン以外の唇に安らぎを求めてしまったんだから・・・
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星空(プロフ) - 続きが楽しみです!テヒョンさんとミジョン?の関係がどうなるかがすごく気になります!! (2022年10月5日 16時) (レス) @page25 id: d8561d62a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Apple | 作成日時:2022年9月2日 0時