彼女は傷つかない ［BTS］

episode 45 君の代わりなんて ページ45

※BTS side

俺たちは目の前で初めて自分の感情をむき出しにして泣く彼女を見て、後悔していた。


最初出会った時にバカみたいに掲げた、虐げて苦しむ顔を見てみたいなんて気持ちはとっくに無くなっていた。


本当は無表情な彼女の笑った顔がもっと見たい。


始めは拗らせてめちゃくちゃな関係になってしまったけど、


ルカが許してくれるなら最初からやり直したい。



なのに、しょうもない嫉妬で仕事に口出しして。



彼女を責めたところで何になる？

ちゃんと自分のするべきことを全うしてるだけの彼女を。



こんなのただの八つ当たりだ・・・


彼女の涙の水圧に、かける言葉も見つからなかったのに。




「、、ごめん、ルカ・・・ごめん、」



ルカ「、、っテヒョンさん、、どうして・・・」



テヒョンだけは真っ直ぐにルカを抱きしめていた。


泣きじゃくる子供をあやすように。



ﾎｿｸ「とりあえず部屋入ろ？、ルカ、歩ける？」



ﾃﾋｮﾝ「このまま俺の部屋連れて行きます、」



ﾕﾝｷﾞ「テヒョナ、お前っ、、」


ﾃﾋｮﾝ「ヒョンは黙っててください、ルカおいで、、」


ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン・・・」




テヒョンはルカの手を引いて自室に向かってった。






俯いたままのルカをソファに座らせる。



ﾃﾋｮﾝ「ルカ、、少し落ち着いた？」


ルカ「すいませんでした、、取り乱したりして・・・バカみたいですよね私、、でもこんな関係続けられる自信がありません、、」


抜け殻みたい応える彼女を強く抱きしめる。


ﾃﾋｮﾝ「嫌だ、、辞めるなんて許さない、」


ルカ「どうしてこんな変わりのきく女に執着するんですか？、、」



ﾃﾋｮﾝ「・・・他の女じゃダメなんだよ。ルカじゃないと意味ない・・・」



ああ、、、もう自分の想いが止められない。



ヒョン、ジミナ、ジョングガ・・・抜け駆けしてごめん。







ﾃﾋｮﾝ「、、好きなんだ、ルカ・・・」




緊張してしまったせいで声がうわずってしまった。



腕の中で動かない彼女は今、一体何を想うんだろう・・・



ゆっくり俺から体を離すルカの顔を見る勇気はなかった。




ルカ「テヒョンさん・・・私、、」







目を逸らしてた俺の顔に手を添えて、掠めるようなキスをして。








これは現実？夢なのか？






ルカ「・・・貴方が・・・好き、」

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