episode 12 不可抗力 ページ12
ナムジュンさんが去っていったキッチンで散らばった破片を拾っていると、カウンターから誰かが覗き込んでる。
白い肌が艶々で、怠そうにしてる二男のユンギさん。
ユンギ「それ・・・切ったのか?、」
手から流れる血を見て心配してるとかじゃなくて、ただ興味本位で見てるだけ。
ルカ「あっ・・・触っちゃダメ!」
ガラスの破片を拾おうとするユンギさんに思わず叫んで手を押し退けてしまった。
しかもユンギさんの方が年上なのに馴れ馴れしく・・・
絶対怒られる。ただでさえ嫌われてるのに。
シンヒさんにチクられたらどうしよう・・・
ユンギ「手、、、出せ。」
え?
返事をする間もなく、私の手に唇を引っ付けたユンギさん。
ゆっくり舌でなぞるように。
彼の紅い唇が血で赤く染まってく。
目の前で行われている行為の意図もわからないまま、血が綺麗になくなると絆創膏だけ置いて無言で出ていった。
何だったの?今の。
冷たく突き放すならちゃんとしてくれないと。
中途半端に構われる方がやりづらい。
この人達って、ほんとに変わってる。かまってちゃんなの?
早く片付けて帰ろ・・・
荷物をまとめて玄関へ向かうと、セクシーキュートなジミンさん。
腕なんか組んでバチバチ睨んでる。
色々気に入らないだろうけど、私だって生活がかかってるの。
ルカ「失礼します。」
通り過ぎようとする瞬間、突然壁に叩きつけられた。
ルカ「痛っ、、!」
ジミン「そのツンツンした感じが一番ムカつくんだよね。せっかく遊んでやろうとしてんのにさ。少しは付き合えよ、、、」
この人、一体何言ってんの?
日本人が嫌いで、日本人である私の事も嫌い。
なら私の存在なんて空気だと思えばいいのに。
私だってそう思ってるから。
ルカ「皆さんは・・・私のことが嫌いじゃないですか。それなら尚更相手になんかしないでください。やるべき仕事はちゃんとします。もしご迷惑ならシンヒさんに申告してくださって結構です、、っ!」
ジミン「、、黙れよ。」
私の両手を掴んで壁に押し付けて、顔を近づける。
ジミン「あんたは・・・俺らのオモチャだから。」
急に近づく視線と、今まで嗅いだこともないような、クラクラするほどの甘い香りと。
いやらしいくらい柔らかい唇。
これは、完全な不可抗力。
頭の中がぐるぐる回って、気持ち悪い。
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Apple(プロフ) - おじゃるまるさん» ありがとうございます(*^_^*)読んでくださり嬉しいです!!更新頑張りますm(_ _)m (2022年9月1日 17時) (レス) id: 384a6159fe (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - Kojima-Yurinaさん» コメントありがとうございます!!読んでくださって嬉しいです☆更新頑張ります(*^^*) (2022年9月1日 17時) (レス) id: 384a6159fe (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - ぱせりさん» 読んでくださってありがとうございます!!嬉しいです(*^^*)更新頑張りますのでよければ続きもお楽しみくださいm(_ _)m (2022年9月1日 17時) (レス) id: 384a6159fe (このIDを非表示/違反報告)
おじゃるまる(プロフ) - おもしろすぎます!!更新楽しみです(o^^o) (2022年8月30日 22時) (レス) @page48 id: 3c8b97a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
Kojima-Yurina - Apple様。初めましてm(*_ _)mこのお話凄く面白いです。続き楽しみにしています。頑張って下さい‼︎٩( 'ω' )و応援しています‼︎ (2022年8月21日 7時) (レス) @page38 id: 3d3291bd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Apple | 作成日時:2022年7月31日 21時