episode 205 Return to childhood ページ5
カスミ「すごいっ！美味しそう！」
昨日の余韻に浸りつつ、ユンギが手配してくれていたホテルの朝食の豪華さに圧倒されていた。
仕事で泊まったことがあって良かったからってさらっと言ってたけど、ここ普通に泊まったら高いよ？汗
さすがユンギ。
ﾕﾝｷﾞ「母さんとカスミのお母さん話が合うみたいだな。笑 今日は一緒にどこか行くって張り切ってたよ、」
カスミ「仲良くなってくれて嬉しいなー＾＾ ユンギ、私たちも今日は忙しいよ？早く準備しよっ！」
着替えにメイクを済ませてネックレスをつけようと鏡を覗くと、「貸して、」ってユンギがつけてくれる。
ﾕﾝｷﾞ「指輪つけないの？せっかくだしつけてよ、」
カスミ「あんな大きなダイヤの指輪落としたら嫌だもんっ！大事にしまっとく＾＾」
ﾕﾝｷﾞ「もし落としてもまたプレゼントするからつけてよ、カスミは俺のだって証なんだから、」
左手の薬指に唇をくっつけながら上目遣いで見つめるユンギ、
カスミ「うん、、、わかった。笑 失くさないように気をつけなきゃ、、、」
最近気づいたけど、年々ユンギの色気が増してる、
元々綺麗な花が熟れて咲き乱れるように、、、
指輪をはめた私を見て満足げに笑う彼の耳元のピアスがキラって光った。
ユンギを連れていく場所、その1。
専門学校時代によく通ってたレコード店。
狭い店内に店主のおじさんが一人いる、静かで落ち着くお店。
ユンギもレコードを物色しながら楽しそうにしてた。
その2。高校生の頃バイトしてた喫茶店。
もうオーナーさんが変わってて残念だったけど、人気メニューのナポリタンの味は変わっていなかった。
ユンギはパンケーキを美味しそうに頬張ってて、それが可愛くて内緒で写真を撮った。
その3。私が通ってた中学校。
着いた時にはもう学生はいなくて、誰もいない校庭にお邪魔した。
錆びたサッカーゴール、置いてけぼりにされた野球ボール。
懐かしいなぁってノスタルジックになる気持ちを一層強くさせる赤い夕陽に照らされる。
ﾕﾝｷﾞ「お、バスケットゴールある！カスミ、どっちが先にきめるか勝負な？」
カスミ「えー！ずるいよ！笑 ユンギ経験者じゃん！」
少し空気の抜けたボールでドリブルなんて出来るわけなくて、ゴール下で投げても全然シュートがきまらない。笑
そんな私を笑って、得意気にロングシュートをきめるユンギは子供みたいに嬉しそうに。
二人で子供に戻ったみたいに、楽しい時間を過ごした、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年6月4日 1時
