Follow a Dream Ⅴ (ページ39)

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episode 239 Only for me ページ39

※ﾕﾝｷﾞside

ジニヒョン達よりも早く退勤した俺は、カスミのために夕食の準備に取りかかった。

キッチンに立つのは元々苦じゃなかったけど、人のために作ってあげるってこんなに楽しいものなんだな。

洗い物をしててふと目に入る、この前カスミがグラスを割ってしまったから一緒に買いに行ったお揃いのグラスとマグカップ。

二つずつ揃った食器を眺めると、つい嬉しくて頬が緩んでしまう。

料理が完成すると、時計は21時を指していた。

遅いな、、、今日は音楽番組の収録だよな、

ハンギョルさんに連絡してみようとスマホ画面を開いたけど、やっぱり止めた。

なんとなく重いヤツって思われたくなくて、、、

リビングにあったカスミのギターに手を伸ばして弦を弾く。

こうしてると俺が初めてカスミの家に行って無茶振りでギターを弾いてくれたことを思い出して、その延長で初めて過ごした夜まで思い出してしまって顔が熱くなった。

何考えてるんだ俺は、、、欲求不満みたいじゃないか、、、

クールダウンするためにベランダに出ると、マンションの近くに派手な高級車が止まってるのに気がついてなんとなく見ていた。

ﾕﾝｷﾞ「、、、カスミ？」

目を凝らして見ると、その車から降りてきたのはカスミだった。

深々をお辞儀をして走り去る車に向かって手を振り続けてる。

誰だったんだろう、、、心臓がバクバクしてうるさい。

ベランダからすぐ出て寝室のベッドに潜り込む。

何だよ、、、なんか嬉しそうな顔して。

その顔は俺だけに見せてくれよ、、、

考えすぎだ、大丈夫だってわかっていてもカスミの事に関してすぐ不安になる俺には、ほんの少しの余裕もなくて、

天井を眺めてじわじわと込み上げる感情を垂れ流してると、玄関から愛しい声。

キッチンで俺を探してる小さな背中に声をかけると驚かせてしまったみたいだ。

ふと、彼女から香る。派手な香水の香り、、

カスミ「ユンギ、、遅くなってごめん。一緒にいたのはジヨンさ、、G-DRAGON先輩だよ、収録後に少し話してから送ってもらっただけ、、っ、」

ﾕﾝｷﾞ「思ってたけどさ、親しくしすぎるとさすがに俺も怒るよ？メンバーでもそうだ、仕事なのはわかるけど、、、俺もずっと穏やかじゃいられない、」

本当はこんな事言うつもりはなかった、、、

ただ他の男と一緒にいて欲しくない、俺だけの側にいて、、、

微かに震える手をそっと撫でて、まっすぐに俺を見つめて、

そんな悲しそうな顔しないで、カスミ