Follow a Dream Ⅴ (ページ29)

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episode 229 Memories of the trip ページ29

皆と行った初めての一泊２日の小旅行から帰ってきて、スマホに収められた写真を見返してみた。

ビールを飲んで一杯目で顔が真っ赤になったホソク、その隣でワインボトルを顔の近くで持ってあざとい表情のジン。
真剣な顔でひたすらラーメンを作ってるジョングク、
カラオケルームで騒ぎすぎてタンバリンを壊しちゃったナムジュン、
謎のカツラを被って意外にもアニソンを歌ってたテヒョンとジミン、
眠そうにしながらも最後までカラオケに付き合ってたユンギ、

タイマー設定で撮ったはずなのに、完全にカメラ目線のタイミングを間違えた全員写真、、、

これで一冊写真集作れそうなくらいのたくさんの写真達がカメラロールを占領してる。

ﾕﾝｷﾞ「何ニヤニヤしてるの？笑、」

カスミ「ユンギ見てこれ、ナムジュンの、笑」

ﾕﾝｷﾞ「タンバリン壊した時のな。笑ハンギョルさんに謝らないとな、」

カスミ「もう話してあるよ、オッパが大丈夫ですって、、っ、」

話し終える前に後ろからハグして深い溜め息をするユンギ、

カスミ「どうしたのユンギ、、、」

ﾕﾝｷﾞ「、、、もうすぐカムバックで嬉しいはずなのに、カスミと、いやカヒにとっては最後のアーティスト活動だから、、、本当にこれで最後って思ったら急に寂しくて、」

首に巻き付いた腕をキュッと掴んで、ユンギの髪を撫でる。

ﾕﾝｷﾞ「勝手だよな、、、デビューする時はあんなに反対してたのに、、、本当はもっとカスミと一緒に音楽作りたかった、」

カスミ「やろうと思えばできるよ＾＾歌手を辞めても私たちはずっと一緒にいるんだから、、、」

でもファンの皆の事、関わってきた全ての人のことを考えたら切なくなった。

それでも人生誰しも一度きりだし、、、自分の選んだ道を信じようって。

＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／

ﾕﾝｷﾞ「ん？誰だろう、、、俺出てくる、」

突然鳴るインターホンに身を縮めると、玄関先から賑やかしい声。

ﾕﾝｷﾞ「カスミ、こっちおいで」

リビングに向かうと、急に誰かにハグされた。

「カスミさん！！会いたかった、、、すっごく心配してたんだから！！」

カスミ「、、、ユリさん、、、ユリさんだぁ、、、っ、会いたかったです、、」

ユリさんの優しい香りに包まれると、自然と涙が溢れた。

ユンギとはこまめに連絡をとってたらしくて、私が怪我をした事も、歌手を辞める事も全部知ってくれていた。

ﾕﾘ「今日は2人に見せたいものがあったから持ってきたの＾＾」