Follow a Dream Ⅴ (ページ18)

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episode 218 Making process feat. V ページ18

※ﾃﾋｮﾝside

アルバム制作のミーティング後、何となく気分のすぐれなかった俺は、ヒョン達より先に退勤させてもらうことにした。

ﾃﾋｮﾝ「タナぁーただいま、、、パパが帰ってきたよー」

嬉しそうに駆け寄ってくるタナを撫でて、リビングのソファに倒れ込んだ。

ソファに染み込んでる、俺が都合の良い時だけ呼んだ女のわざとらしい香水の匂い。

その匂いで気分が余計に悪くなってベランダに出た。

柔らかい夜風が気持ちいい。

こんな日は何故か、ヌナを初めて家に招いた夜を思い出す。

それと同時に自分があの時しでかしてしまった事の後ろめたさと、今まで感じた事のない溶け合う感覚が忘れられなくて体が熱くなる。

今でこそ普通に接してくれてるカスミヌナだけど、暴走する子供だった自分が今更恥ずかしかったなって。

スマホに取り込んでいたあの夜にヌナに聴いてもらった曲を久しぶりに聴き返してみる。

ヌナとのコラボ曲、本当はこの曲を一緒に歌うって約束を叶えたかったけど、、、

ﾃﾋｮﾝ「歌詞、、、書き直さないとな、」

詩の内容は完全にラブソング。
スラスラと自分の心のままに綴った結果、ヌナへ宛てたラブソング。

そうだ、、、最後のコラボになってしまうなら俺の作ったメロディーにヌナに詩を書いて欲しいな、、、

〜♪

ﾃﾋｮﾝ「、、、何？」

「テヒョン？最近どうして連絡してくれないの？あたしいつでも待ってるのに、、、ねぇ、今からそっち行ってもいい？」

甘ったるい、猫撫で声で誘ってくる女の声。

、、、本当に鬱陶しい。

何度か関係を持っただけで彼女ヅラするなよ、

ﾃﾋｮﾝ「もう連絡してこないでくれる？、さよなら」

、、、俺も最低だな。悪いのは彼女だけじゃないのに、ただの八つ当たりだ。

〜♪

ﾃﾋｮﾝ「ったくもう！しつこいな！いい加減にしてくれよ！」

「、、、テヒョン？、何？どうしたの？」

ﾃﾋｮﾝ「え、、、カスミヌナ？、、」

もう最悪だ、ちゃんと着信のディスプレイも見ないで出て勘違いをしてしまった。

ﾃﾋｮﾝ「ごめんなさいヌナ！！、相手を間違えちゃって、、、」

俺が焦って弁解するとケラケラ渇いた声で笑うヌナ。

カスミ「私は大丈夫＾＾テヒョンこそ大丈夫？、、、じゃなさそうだけど、」

ﾃﾋｮﾝ「俺は大丈夫！ねぇヌナ、曲に詩をつけて欲しいんだ＾＾明日俺の作業室来てね！」

一気に喋り終えて電話を切る。

突然の電話越しの声に、また体が熱くなった＿＿＿＿＿、