episode 159 Cold attitude ページ9
今日は朝からとある撮影でユンギと一緒にスタジオに来ていた。
ヘアメイク担当のユジンがユンギのヘアメイクもするようになってから二人とも少し打ち解けてきたみたい。良かったぁ、、、
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「カヒ、今時間大丈夫か？」
カスミ「？？ うん、大丈夫、、、」
「失礼します！」
挨拶のあと、深々とお辞儀をしてるのは、先日SNSの投稿で炎上したヒョジンさんだった。
ﾋｮｼﾞﾝ「ヌナ、、、この前はごめんなさい！俺ヌナのファンだから嬉しくてつい、、、」
かなり落ち込んでる様子のヒョジンさんが少しかわいそうに思えてきて、ゆっくり話しかける。
カスミ「頭を上げてください、私は大丈夫だから＾＾ でもこれからは気をつけてくださいね？ 応援してくれてありがとう＾＾」
俯いてるヒョジンさんに手を差し出すと、勢いよく抱きついてきた。
ﾋｮｼﾞﾝ「ヌナ！！ 本当に優しいんですね！勇気出してここに来て良かった！」
ぎょっと驚いた顔をしたハンギョルオッパが急いで引き離そうとした時、ドスの効いた低い声が聞こえた、、、
ﾕﾝｷﾞ「あんた、早く出てってくれる？ こっちは撮影で忙しいんだ。貴重な時間を無駄にさせるなよ、、、」
ヒョジンさんの方は見ずにスマホをいじりながら冷たく言い放つユンギ。
ﾋｮｼﾞﾝ「・・・・」
カスミ「あ、、、ごめんなさい。謝罪はしっかり受け取りましたので。気をつけて帰ってくださいね」
オッパがメイクルームの外までヒョジンさんを送ってくと、ヘアメイクを終えたユジンが私にアイコンタクトを取って部屋を後にした。
気まずい、、、ユンギ怒っちゃったな。
ﾕﾝｷﾞ「カスミ、、、俺以外のやつに隙を見せるなよ、、、それと人に甘すぎるのも致命的になることを忘れないようにな、、、」
私と目を合わせずにそのままメイクルームを出てしまったユンギ。
シーンと一人残されたメイクルームで、考え込んでしまう。
はっきり人に言えなくて、つい良い顔をしてしまう私の悪い癖。
さっきだってユンギの前で他の男の人に抱きつかれて。
淡々と対応すればよかったのに、、、
ユンギのあの態度はショックだったけれど、仕方ないよね。
後でちゃんとユンギと話そう。
その前に気持ちを切り替えて撮影だ！
気まずい空気を誤魔化して無事に撮影を終えると、血相を変えたユジンがSNSの画面を見せる。
カスミ「何これ、、、」
ヒョジンさんが私を抱きしめた瞬間が写っていた、、、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年4月22日 0時
