episode 183 Know only after losing ページ33
※ﾕﾝｷﾞside
歌謡祭での出来事はネットニュースやSNSですぐに公に晒される事になった。
サラとヒョジンが突然グループを脱退して芸能界も辞めた事も、それに拍車をかけた。
Valentineに関しては解散するかもしれないなんて噂されている。
何度か病院に来てカスミに謝りたいって言ったけど、それでまたカスミがショックを起こしかねないからって断り続けたハンギョルさん。
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「彼らは十分罰を受けました、失ったものは大きい事をいま痛感してるでしょう、、、」
ハンギョルさんはどこまでも大人だな、
それに、その言葉は俺にも刺さった。
近くにいて当たり前な事なんてないんだ、、、
＿＿＿＿＿＿Big Hit事務所
事務所側として、カスミの無期限の活動休止を報告した。
詳しいことは隠してたはずなのに、秘密はいずれバレてしまうもので怪我の具合まで伝わってしまった。
毎日のようにファンからカスミ宛ににメッセージが届く。
ﾊﾟﾝPD「今回の事は本当に残念で仕方ないよ、、、カスミのご両親にも申し訳ない。それにまさかお前達の事を忘れてしまうなんて、、、」
RM「俺たち、何もできませんよね、、、悔しいよ、、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン！弱気になってちゃダメだよ！、、、じゃないと、、、俺も悲しい、、、」
ﾕﾝｷﾞ「、、、パンPDにお願いがあります。」
全員の視線が俺に集中する。
ﾕﾝｷﾞ「俺も、しばらく活動を休ませてください。」
ｼﾞﾐﾝ「ユンギヒョン！？いきなり何言ってるの！？」
ﾕﾝｷﾞ「カスミの側にいたいんです、今じゃないとダメなんです、、、カスミの記憶が戻るまで俺が支えたい、、、」
パンPDとメンバーに向かって深く頭を下げると、パンPDから肩を叩かれる。
ﾊﾟﾝPD「わかった、、、それならBTS全体として活動を休止にする。製作期間に入る名目でね。だからユンギ、全部背負い込む必要はないからな、、、」
ﾕﾝｷﾞ「、、ありがとうございます！！」
＊＊＊＊＊＊＊
マンションに帰ってカスミの着替えを用意するために部屋に入る。
部屋中に充満するカスミの香りに胸が痛くなる。
ごめん、勝手にクローゼット開けて。
着替えを鞄に詰め終えてテーブルに目をやると、写真たてに俺の家族と叔母さんと俺とカスミの写真が大切そうに飾ってあった。
初めて二人で釜山に行った時のだ、、、
俺の手を握って笑顔で写るカスミを見て、溢れる涙を堪えることが出来なかった＿＿＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年4月22日 0時
