Follow a Dream Ⅳ (ページ27)

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episode 177 Cold hands ページ27

※ﾕﾝｷﾞside

歌謡祭当日、こんな最悪な雰囲気で迎えることになるなんて思いもしなかった。

俺はカスミを突き放してしまった。
信じてあげることが出来なかった、、、

メイクルームでもずっとスマホを開いてメッセージを送ろうとして文字を打っては消してを繰り返して、結局送ることは出来なくて。

ジョングク、ごめんな。
お前との約束も守れなくて、、、

カスミ、ごめんな、、、

後で絶対話そう。カスミからなんと言われても。

何があっても俺が支えるって誓ったくせに、傷つけて、

どうか笑い合ったあの時に戻りたい、カスミがもう悲しい思いをしないように、、、

俺たちの出番が終わると、ギターを手に舞台袖にいるカスミの姿が見える。

俺たちも早く席に着いて、カスミの出番を待つ。

ジョングクとの共演がなくなってしまって曲目が変わったらしい、

イントロが聴こえるけど、この曲は初めて聴く、、、

でも歌詞を聴いて、心臓が抉られそうになる。

尚更自分の愚かさに気付かされて、とてつもない後悔に苛まれて。

これは絆の歌、、、俺たちを思って書いてくれたんだって気づいた、

訴えかけるように歌うカスミの耳元には俺があげたピアス。

今更だって思うだろうけど、今すぐ抱きしめたい、

今度こそ絶対ひとりにしないから、、、

なのに。、、、一体何が起きたんだ？

ステージが終わってすぐ、カスミが突然悲鳴をあげた、、、

会場からも悲鳴が聞こえる。

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヌナ！！！」

すぐバックヤードに走った。

そんな俺たちと一緒に駆けつけたG-DRAGON先輩、、、

ﾊﾝｷﾞｮﾙ「おいカスミ！！しっかりしろ！！」

頭から血を流して倒れて、、、ギターをもった右手も血で染まって、、、

ﾕﾝｷﾞ「カスミ、起きて、、っ、どうして何も言わないんだよ！！」

staff「SUGAさん動かしてはダメです！！誰か早く救急車を呼ぶんだ！」

staff「誰が舞台装置をいじったんだ！？ここの舞台は動かさない所なのに！！」

混乱してパニックになってるスタッフ達、

ｼﾞﾖﾝ「カヒ、、、目を開けてくれ！っ、、、どうしてこんな事に、、」

真っ青な顔でカスミを見つめるG-DRAGON先輩、

血で染まったカスミの手に触れる、

久しぶりに触れる手はか細くて冷たくて、、、

どうして俺はこんなに小さな手を簡単に離してしまったんだろう、、、

動かない彼女を見て、何も出来ずに、ただ立ち尽くしていた＿＿＿＿＿＿＿、