Follow a Dream Ⅳ (ページ45)

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episode 195 Out of reach ページ45

※ﾊﾝｷﾞｮﾙside

カスミの突然の引退宣言に頭が真っ白になってしまった。

でも俺に出来ることは変わらない、カスミを最後まで支えて成功を後押ししてあげること、ただそれだけ＿＿＿＿＿、

会社から家まで送っていく車内で、俺にひたすら謝り倒してるカスミ、

カスミ「何の相談もせずに勝手なこと言ってごめんなさい！まず最初にオッパに話さなきゃいけなかったのに、、、」

ﾊﾝｷﾞｮﾙ「、、、確かに驚いたしなんで相談してくれなかったんだってショックだったけど、カスミがやりたいことを貫いてみればいいよ。俺はそれを見守ってあげるのが使命だからな＾＾あ、プレゼントしたギターはちゃんと受け取ったままでいてくれよ？あれはカスミのために選んだんだから、、、」

カスミ「オッパ、、、ごめんね。ありがとう、、、」

助手席から申し訳なさそうな表情で俺を見るカスミ、

周囲の反応を一番に気にして、相手が何を考えてるのか手に取るようにわかってしまう、、、

そんなところが俺と君の似てるところだ、、、

親が大きな会社を経営してるってだけで俺に擦り寄ってくる奴、逆に妬ましいからなのか嫌がらせしてくる奴、、、

だから学生時代は嫌な思い出しかなかった。

留学先の日本で過ごした数年間が一番楽しくて自由でいられた時間だったけど、折角出来た彼女には会社を継ぐと言うと即フラれてしまった。

会社を継ぐからなんなんだ？
偶然金持ちに生まれただけで、俺自身を誰も見てくれようとはしなかった。

韓国に戻ってから親の会社の関連企業で就職して、そこそこ良いポジションが用意されてて絵に描いたような優遇ぶりに周囲から浮いていた俺。

それから少ししてからだ、親父の友人のパン社長の元で働こうと決めた。

パン社長は俺を出資者の息子だからって目で見ない人だって信頼していたから。

そこで出会ったのがカスミだった。

本音を言うと、カスミを知れば知るほど好きになってしまっていた、、、

社長からBTSのユンギさんの交際相手だって聞いてはいたから、すぐにその気持ちを閉じ込めたけど、素直で真っ直ぐで俺をオッパって慕ってくれるカスミが可愛くて仕方なくて。

彼女にとって俺はただのマネージャーでそれ以上でもそれ以下でもないのに。

初めから手の届くはずのない人、、、

俺なんかがあの二人の間に入れるなんて考えちゃいけない。

身の程知らずな自分を黙らせて、彼女の幸せを願い続ける、、、