episode 169 Cry of the heart ページ19
カムバックで出演した番組でのサラさんの私への態度は画像付きでSNSで拡まってしまった。
《サラ性格悪い》
《カヒが一位なのが気に入らないの？》
《せっかくユンギオッパ提供の曲だったのに一位じゃないのは残念、、、》
このことで、私のアカウントにも多くのコメントが寄せられた、
過去の共演でもサラさんから嫌がらせされてないかって。
でもこれはたまたまそういう風に撮られてしまっただけで、直接何かされたわけじゃない、、、
こういう火消しは最初が肝心だって散々学んだ私は、すぐにSNSを更新した。
《何にもありません。偶然撮られた写真で誤解を生まないで。Valentineの皆さんのパフォーマンス素晴らしかったです！皆
いつもありがとう。》
たしかに嫌な事を言われて気分は悪かったけど、ここは芸能界。
他人を蹴落としてでものし上がる人もいる世界。
こんな思いをしてるのは私だけじゃないから、、、
カスミ「はぁ、、色んな意味で疲れた、、、」
スケジュールを終えてホテルへ戻ると、オッパが手提げ袋を渡してきた。
いい匂いがする、、、
開けてみると、ユンギとよく一緒に飲んだコーヒーショップのカフェラテだった。
お気に入りのコーヒーが嬉しかったけど、私オッパにこのお店の話したことあったっけ？
カスミ「ありがとうオッパ！ここのコーヒーオッパも好きなの？」
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「いや、前にユンギさんが言ってたんだ。カスミにコーヒーを差し入れするならここのをって。彼は本当にカスミの事を大切に思ってるんだな＾＾」
カフェラテの香りに包まれながら初めてユンギと撮影に行った時の事を思い出した、
初めての助手席、連れてってくれたお花が見える丘、その日の打ち上げで初めて握った手、帰りに交わしたキス＿＿＿＿＿、
どれも鮮やかに思い出される、、、
告白を受け入れた時のユンギの笑った顔がとても可愛くて、、、
あの笑顔を守りたいって、、、
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「、、、カスミ？、、、」
頬を伝う涙は冷たくて、同時に寂しさが襲ってくる。
ユンギ、、、会いたいよ。もうすれ違いは嫌。
今すぐに触れたい、、、抱きしめたい、、、
カスミ「、、、っユンギ、、、」
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「、、、今は思いっきり泣いたらいい。我慢しないで、」
泣き虫に付き合わせてごめんね、、、オッパ
明日になればちゃんと【カヒ】に戻るから、、、
今だけは感情のまま、心の中でユンギへの想いを叫び続けた、、、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年4月22日 0時
