episode 108 Ruthless time ページ8
私、どうやって帰ってきたんだっけ、、、覚えてない。
気がついたら自分の寝室に座り込んでた。
スマホを開くと、ユンギからの着信が18件、留守電が10件。
心配してるよね、、、早く連絡しないと。
メッセージを打とうとすると手が震える。
手首についた赤い跡、破れた服、思い出してしまうテヒョンの温もり。
ねぇ、、、どうしてこんなことになってしまったんだろう。
時間を戻せるなら戻したいなんて、望んでもどうしようもないことを願ってしまう。
ユンギには絶対知られたくない、ユンギに嫌われたくない、、、
だから今はテヒョンの言う事を聞くしか、私の選択肢は用意されてない。
カスミ「えっ、、、ピアスが片方ない!、、、」
ユンギからもらったお揃いのピアス。
絶対に外さないって約束したピアス、、、
テヒョンと会うまでは確かにしてた。
もしかして、、、あの時外れてしまったのかな、、、
テヒョンに聞いてみないと、、、でも電話をかける勇気がない。
全部のリズムが崩れそうで怖い、、、
それでも時間は非情に過ぎて、明日は朝からBTSのカムバックの打ち合わせだ。
何とかいつも通り振る舞わないと_________、
Big Hit事務所______
新曲のコンセプトに合わせた衣装の準備やヘアメイクの打ち合わせを終わらせて、自販機でコーヒーを買って一息つく。
ユンギ「カスミ、昨日忙しかったのか?、電話でないから心配したんだぞ、」
カスミ「あっ、、、ごめんねユンギ!そう、昨日忙しくてね、帰るのも遅くなっちゃった、、、っ!」
ユンギの後ろからこちらをみてるテヒョン、
いつも通りの可愛い笑顔で。昨日の事なんて何もなかったみたいに。
ユンギ「カスミ?、、、具合でも悪いのか?あんまり無理するなよ?」
カスミ「ありがとう、ユンギ^^」
私の頭を撫でて優しく微笑むユンギは、マネージャーさんに呼ばれて行ってしまった。
テヒョン「ヌナ、、、昨日はごめんね。体きつくない?加減しないでつい激しくしちゃったから、、」
近づいて耳元で囁くテヒョンに、つい後退りしてしまう。
カスミ「大丈夫、、、テヒョン、この事は絶対誰にも言わないで!、、、約束して。」
テヒョン「わかってるよ、二人だけの秘密。あとヌナ、これ落としたでしょ、」
あっ、、ピアス!
カスミ「テヒョンありがと、、」
テヒョン「返して欲しかったら、今夜きて、、、わかるでしょう?」
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作者名:Apple | 作成日時:2022年2月23日 22時