episode 143 The weight of words ページ43
朝スマホの通知音で目を覚ますと、オッパからの電話だった。
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「カスミ！朝早くからすまない、今ネットニュース見れるか？すごい事になってるぞ！」
かなり興奮気味のオッパに急かされながらネットニュースを開く。
カスミ「え！ 何これ、、、」
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「眠気が覚めただろ？、この記事全部カスミのデビューの事ばかりだ、、、」
《Big Hitの大型新人シンガー、カヒがデビュー！謎の美女の正体は？》
自分が想像していた以上に事態は大きくなっていて、少し戸惑った。
それと同時にもっと頑張らなきゃって背筋が伸びる、
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「カスミ、俺はまだマネージャーとして頼りないところもあるかもしれないけど、これからも君をしっかり支えるから。２人で頑張ろう＾＾」
カスミ「ありがとうオッパ＾＾ 頼りにしてます！笑」
デビューの為に開設した公式SNSを開いてみるとかなりのフォロワー数になっていた。
投稿はオッパや私個人に一任されてるけれど、載せる内容には気をつけなきゃね、、、
私が美容師の時に作ってたアカウント、実はまだ削除してない。
一美容師のアカウントをフォローしてくれてた約10万人の人たちに感謝しながら、必死に動画を作ってた頃を思い出した、
日本のサロン時代から韓国でBTSのヘアメイクの仕事をする前までの全ての投稿が美容師として生きてきた証そのものだったから、
これはどうしても消せない。
プロフィール画像だけ変えて、そのまま保存した。
ﾕﾝｷﾞ「おはよ、カスミ。さっき誰と電話してた？」
カスミ「おはようユンギ＾＾ 起こしちゃってごめんね、オッパから電話があってね、、、これ見て」
ユンギにもスマホの記事を見せる。
ﾕﾝｷﾞ「もう反響が出てるんだな。俺も嬉しいよ＾＾、、、カスミ、ネットの記事を書く奴には時になんの根拠もないことを平気で記事にする奴もいる、、、もし傷つくような記事があっても無視しろよ？、いちいち反応してたら身が保たないからな、」
デビューしてから沢山苦労してトップアイドルになったBTS、
人気者であるが故に、仕事以外にも辛い思いもしてきた彼が話してくれた言葉はとても重みのある言葉だった。
カスミ「ユンギ、、、私辛い事があっても負けないよ。だっていつでもユンギが側にいてくれるから＾＾」
お揃いのピアスをなぞると、恥ずかしそうに目を逸らしたユンギ、
この時の私たちはまだ、二人の明るい未来を信じて疑わなかったのに、、、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年2月23日 22時
