episode 105 Night sound ページ5
CM撮影のヘアメイクを終えた後、久しぶりにサロンでの仕事へ向かう。
staff 「オンニ〜お久しぶりです＾＾」
あの事件で入院してた時期もあったし，BTSのヘアメイクの仕事が多くなってきてて、ほとんどサロンに顔を出せてなかった。
知ってる子の顔が見れてほっとする。
韓国で美容師として成長できた大切な場所。
ﾕｼﾞﾝ「ヌナ！、、、大丈夫？なんかすっごい疲れた顔してるね。今日のヘルプ出来るだけ入れるようにするから、無理しないでね？」
カスミ「ユジンありがとう＾＾ こちらこそよろしくね！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿、
「ありがとうございましたー！」
最後のお客様を終える。時計は21時をすぎたところだった。
もう少し皆と話したかったけど、待ち合わせがあるから早めにサロンを出る。
テヒョンから送られてきた地図のURLを頼りに目的地へ。
着いた先は広い敷地の中に建ってる大きなマンション。
カスミ「着いたら電話してって言ってたよね、、、」
電話をかけると、「すぐ降りるから待ってて！」。
ユンギと住んでるマンションもかなり大きいけど、このマンションもすごいなあ。
ﾃﾋｮﾝ「ヌナ、来てくれて嬉しい＾＾ ついてきて？」
テヒョンについてエレベーターに乗り込む。
カスミ「あの、、、ここは？」
ﾃﾋｮﾝ「ここは俺の新しく住むマンションだよ、もうすぐ皆宿舎を出るからね。ヌナが第一号のお客さん！笑」
屈託のない笑顔を見せるテヒョンは、無邪気な子供のよう。
玄関からリビングに通されると、まだ何の荷物もない殺風景な空間が広がって。
カスミ「すごい広いね、、、」
ﾃﾋｮﾝ「まぁね、会社もヒョン達の家とも近いし良い場所でしょ＾＾」
カスミ「テヒョン、用があるから呼び出したんでしょう？何かな？＾＾」
テラスの窓を閉めてこちらを見るテヒョン。
ﾃﾋｮﾝ「ヌナにこれ聴いて欲しくてさ」ってイヤホンを片方差し出す。
聴こえてきたのは優しいピアノの旋律と、テヒョンの歌声。
しっとりした切ないバラードに心がぎゅって締め付けられる。
カスミ「すごく良い曲だね、、、」
ﾃﾋｮﾝ「俺が作った曲だよ。ヌナ、今度これ一緒に歌おう？ずっとヌナと歌ってみたかったんだ、」
BTSは皆作曲も出来るんだ！
本当に凄い、それしか言葉が出ない。
カスミ「、、、私で良ければ勿論！」
〜♪
ユンギからの着信、急いで出ようする私の手を掴むテヒョン。
ﾃﾋｮﾝ「電話に出ないで。」
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作者名：Apple | 作成日時：2022年2月23日 22時
