Follow a Dream III (ページ17)

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episode 117 Be prepared ページ17

BTSのカムバックが無事に終わってほっとしたのも束の間、すぐにBig Hitの会議室に呼ばれた。

ドキドキしながら会議室に入ると、BTSメンバーも全員参加していた。

ユンギが隣に座るように促してくれる。

私がまだお会いした事もないプロデューサーさんやスタッフさんもいて、これからとんでもなく大きな事が始まるんだと改めて自覚した。

パン社長の指示のもと、どんどんスケジュールも決まっていく。

私は何をしたらいい？

頭の中で社長の会話がぐるぐる回って整理しながら聞くのが精一杯だった。

ﾊﾟﾝPD「カスミ、君はこの瞬間からうちの大切なアーティストの一員だ、BTSメンバーとは変わらず一緒に行動してもらうが、立ち位置が今までと違う事を忘れないように。」、

パン社長のこの一言が、私の心臓を抉る。

カスミ「あの、ッ、、これからもBTSのヘアメイクの仕事は続けられますよね、、？、私頑張りますから、！、」

私今どんな顔してるんだろう、皆がこちらを心配そうに見てる。

ﾊﾟﾝPD「そうだね、、、君の頑張りは私もずっと見てきたし、頼りにしてる。、、、今はそれでもいい。しかし君はいずれ選ばないといけなくなる。その覚悟はしておいてくれ、、、いいね？」

、、、そうか。

話を引き受けた段階で、そういう事だったんだ。

社長がオーナーの元に行ったのも、道標を作っておく為だったんだ、

それくらい期待してくれてるんだ、絶対に成功させなきゃ。

追い込まれるほど燃えるタイプの私に、迷いはなかった。

カスミ「精一杯努力します、よろしくお願い致します！」、

視線を前に移すと、ジョングクの切なそうな顔と目が合った、

どうしてあんなに泣きそうな顔をしてるんだろう、、、

＿＿＿＿＿＿＿＿＿、

MVの撮影の話で、テヒョンがとんでもない事を言い出した。

パン社長の乗り気で、他のスタッフも盛り上がってしまってる。

でも、ユンギとナムジュンさんが作った曲を輝かせるために必要ならちゃんと役割を果たしたい、

悪戯っ子みたいに笑ってよろしくって言うテヒョンは、天使の仮面を被った悪魔にも見えて。

ﾕﾝｷﾞ「後ろ姿だけならそんなに絡む必要ないだろ、、、でもテヒョン、、お前に任せるよ、」

、、、内心テヒョンの顔を見て動揺してしまった。

だって一瞬、あの夜と同じ顔をしていたから、

忘れたい記憶なのに、体は忘れてくれない。

神様、どうか無事に撮影が成功しますように、、、