episode 115 The gear starts to move ページ15
※ﾕﾝｷﾞside
事務所から退勤後も、パンPDとのやり取りが頭から離れないでいた。
だって、BTS専属ヘアメイクの道も諦めないといけないかもしれないから。
日本から単身で韓国にきて、大変な思いも経験してやっと掴んだ彼女の成功を誰が邪魔できるって言うんだ。
結果としてはカスミが選ぶ道だけど、そもそもの原因を作ってしまった俺を、許してくれるだろうか、、、
、、、そういえばここ何日かカスミの帰りが遅いな、
電話しても出ないし、少し心配になる。
こんなに不安な気持ちになるなら、予定より早く一緒に暮らす準備も始めないと、、、
日に日にカスミへの想いが募って、自分が自分じゃないみたいだ。
＿＿＿＿＿＿＿心待ちにしてたカムバック初日、
せっかくカスミがカッコよくしてくれたのに、ずっとボーっとしてしまって。
心配そうに顔を覗かせるカスミの大きな目に心臓が持っていかれそうになる、、、
ステージへ上がる前、いつものように円陣を組むとジミナがカスミを呼んできて。
俺とジョングクの間に入ったカスミは少し恥ずかしそう、
その姿に全員が視線を向ける、愛おしそうに。
いけない、、、またしょうもない嫉妬。
今は集中するんだ。
今夜ちゃんと話そう。
カスミの事，それから俺たち二人の事＿＿＿＿＿、
家に帰る前に、久しぶりにお気に入りのコーヒーショップでカスミが好きなキャラメルマキアートをテイクアウトした。
リラックスしながら話すには甘い飲み物がいいと思ったから。
こんなに緊張するのは、カスミに告白して以来かもしれない、
カスミ「おかえりなさいユンギ＾＾」
美味しそうな匂いに誘われてリビングに向かうと、テーブルにご馳走が並んでる。
カスミ「カムバックお疲れ様です＾＾ あんまり大したもの用意できなかったけど、お祝い。笑」
はにかんでるカスミが可愛くて思わず抱きしめる。
ﾕﾝｷﾞ「ありがとう、、、」
買ってきたコーヒーを渡すと喜んでくれたカスミ、
二人で美味しい料理を食べて、幸せな時間。
カスミ「、、、ユンギ、私今まで続けてたフリーの美容師の仕事に区切りをつけることにしたよ。ちょっと欲張りだったみたい、、これからはBTSの仕事のサポート全力で頑張るからね＾＾」
明るく笑うカスミ、
ﾕﾝｷﾞ「ごめん、カスミ、、、」
カスミ「なんでユンギが謝るの？笑 確かにパン社長の事は驚いたけど、私が決めた事だから大丈夫！」＿＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年2月23日 22時
