episode 111 It's sly ページ11
どれくらい時間が経ったかな、、、
テヒョンは何度も私を抱き続けた。
カスミ「、、、もうっ、テヒョン、、、苦し、、っ、」
ﾃﾋｮﾝ「、、、ヌナ、、、っ、、愛してる、、、」
もう抵抗する事も疲れてしまった。
ユンギの笑った顔が浮かぶたび、テヒョンの熱が押し寄せてくる。
ユンギ、、、ごめんね。情けない私を許して、、、
こんなのいけない、許されないってわかってるけど、
それでもユンギに知られて失ってしまう事の方が何百倍も怖いんだ。
ﾃﾋｮﾝ「カスミヌナ、、、っ、ちゃんと俺を見てよ、、、」
背けてた顔を向けると頬に落ちる温かい水滴。
カスミ「テヒョン、、、ごめんね。私の気持ちはずっと変わらない。何があっても、、、ユンギが好きなの、」
ﾃﾋｮﾝ「言わないで！っ、、、聞きたくない、、、苦しいよヌナっ、、、俺の事愛してよ、、、」
長い睫毛を濡らして、子供みたいに泣きじゃくるテヒョン。
全力でぶつかってくるテヒョンの愛は、痛いくらい熱くて。
どうしてこんな私を愛してくれるんだろう。
テヒョンの顔を両手で包み込んで、額にキスをした。
カスミ「テヒョン、聞いて？」
涙を拭うテヒョンを抱きしめる、
カスミ「苦しいなら、もうやめようよ、、、こんな事ダメだってテヒョンもわかってるよね、、、？、私よりきっとテヒョンの方が傷ついてる、自分で自分を苦しめないで、、、」
ﾃﾋｮﾝ「、、、わかってるよ俺だって！っでも諦められないよ、、、どうして俺じゃダメなんだよ、、、ユンギヒョンと別れてよ、、、」
カスミ「ごめんなさい、、、それは出来ない。私もテヒョンと同じなんだよ、ユンギを諦めるなんて無理、、、私優しいテヒョンが大好きだよ、だから幸せになって欲しいの、」
気づいたら自分の目からも涙が流れてた。
ﾃﾋｮﾝ「ヌナ、、、そんな言い方ずるいよ、、、困らせてごめんね、、、」
優しく触れるようなキスをして、脱ぎ捨ててた服のポケットからピアスを取り出して渡してくれた。
カスミ「ありがとう、テヒョン。」
ﾃﾋｮﾝ「俺、まだ諦めたわけじゃないから、、、ヌナにこれ持ってて欲しい、」
渡されたのは小さな楽器のキーリングがついた鍵だった。
ﾃﾋｮﾝ「ここのマンションの鍵、、、もしヒョンと何かあって辛くなった時はきて、、、俺はいつでも待ってるから、、、あ、俺が寂しくなった時は呼ぶね。笑」
悪戯っぽく笑うテヒョンに少し安心した＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年2月23日 22時
