彼女は傷つかない５［BTS］ (ページ9)

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episode 209 騒々しいロケでページ9

こんなに彼に似ている人は滅多にいないんじゃないだろうか。

先輩が興奮気味に見せてくれた検索画像に、それくらい瓜二つな人物が13人の中心にいる。

しかも、その彼の名前もミンギュだった。

戸惑い？
それとも付き合ってる彼氏が芸能人かもしれないって僅かな優越感？

この時の私は、どちらでもなかった。

よく先人は言うじゃない？

ルカこんなにそっくりな人に出会っちゃって、、、大丈夫かなぁ、

不思議なくらい冷静な自分に感心していると、現場の空気が一気に変わった。

「本日はお世話になります！私が◯◯TVのプロデューサーの・・・」

数名の、多分すっごい偉い人達がオーナーに丁重な挨拶をしてると。

大きな車が数台、お店の前に到着した。

まるでファッションモデルみたいにえげつないスタイルの彼らを前に、周りのテレビ関係者からも歓喜の悲鳴が聞こえてくる。

「ドゥル、セッ！Say the name！SEVENTEEN！こんにちは！SEVENTEENです！！」

「初めまして、このお店のオーナーです＾＾彼女は今日アシスタントを担当します、ご挨拶して？」

ルカ「、初めまして＾＾ルカです。今日はよろしくお願いします、、っ！、」

今更跳ねた心臓の衝撃を飲み込むのは想像以上に容易くなかった。

紛れもない。

目が合って少し焦った様子を見せては、すぐに笑顔になったのは。

恋人のミンギュだったから。

多分、一人ひとり挨拶をしてくれたんだろうけど。

何も耳に入ってこないくらい、番組の収録が始まってからも胸の音は鳴り止まない。

ｵｰﾅｰ「じゃあルカさん、私達は準備を始めようか＾＾」

ルカ「はい＾＾お花が沢山要りますね」

メンバー一人ひとりがゲームで決めた花をメインにアレンジメントを作って、最後はオーナーと私がどれが一番かを決めるという内容。

百合やガーベラ、チューリップにカラフルなバラの花。

店内貸切だったはずなのに、沢山仕入れてたのはこういうことだったのね。

メインの花が決まったらしいメンバーからアレンジメントを作る作業に取り掛かっていく。

「あっ、、、あの！ルカさん、、？」

ルカ「はい？えっと貴方は、、、ホシさん？」

「はい！ホシです！！どんな感じで始めていったら良いかわかんなくて、、」

「はい！俺はスングァンです！教えてくださいルカさん！！」

もう、、、賑やかだなぁ。笑

ﾐﾝｷﾞｭ「・・・・・・」