episode 208 彼の正体 ページ8
言葉よりも、体のほうが素直だったのかもしれない。
初めて触れ合うお互いの体温を確かめながら、感じ合いながら。
ゆっくりと過ぎていく時間の中を微睡むように。
「ヌナの指、俺好きなんだ、、、」って呟きながらミンギュの大きな手と自分の手の大きさ比べ。
ルカ「、、仕事でよく使うから荒れてるでしょ？、、綺麗なんかじゃないよ、」
ﾐﾝｷﾞｭ「そんなことない、すごく綺麗だよ、、、」
側から見れば何てことない仕草も全部愛おしい。
シングルサイズの狭いベッドの中で、行為の後もずっと腕枕をしてくれるミンギュに全て委ねるようにもたれた。
ルカ「ごめんね、、狭いでしょ？」
ﾐﾝｷﾞｭ「いや？、、逆にヌナに引っ付いてられるから嬉しい、」
女の子にも負けないくらい触り心地の良いミンギュの肌に顔を埋めながら、彼の発する言葉に終始恥ずかしがったけど、本当はすごく嬉しくて。
、、、なのに、
二人だけの甘い空間に溺れて、それにまだ浸っていたい願望をもう一人の自分が引き留めようとする。
この気持ちは一体何なんだろう。
不安なことなんて、何一つないっていうのに、、、
優しい眼差しのミンギュを見つめる度に、どうしてこの不思議な感情は強くなってくんだろう＿＿＿＿＿＿、
あれから私たちは、友達以上から恋人同士になった。
休みの日は一緒に買い物に行ったり、二人でお気に入りのカフェを開拓したり。
特別な事なんてなくても、一緒にいられてすごく幸せだ。
でも、一つだけ気になることが。
一緒に出かける時、ミンギュはいつもサングラスに帽子を欠かさない。
それが少しだけ不思議だったけど、いつだったの時も同じようは体験をしたような気がするような、、、
でもそのことを深掘りしようと脳内を張り巡らすと、決まって頭痛に悩まされてすぐにやめてしまうんだけど。
「、、、まぁ、別にいっか。」
今日は朝からお店の中が今までにないくらい騒々しい。
先輩曰く、お店の今後を左右するような一日になるとか。
ｵｰﾅｰ「ルカさん！君も私と一緒に対応してくれ、、、あとくれぐれも興奮したりしないようにね、」
ルカ「？？、わかりました。それで誰が来るんですか？」
ｽﾀｯﾌ「ルカさんいいなぁ！テレビの企画でこの人たちが来るんだよっ！SEVENTEENって知らない！？」
あー、アイドルか。疎いからなぁ、、、
えっ、、これ、、、ミンギュに似てる、、、？
episode 209 騒々しいロケで→←episode 207 結んでひらいて
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 364人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Apple | 作成日時：2023年7月24日 10時
