episode 207 結んでひらいて ページ7
※ﾐﾝｷﾞｭside
静まり返る部屋の中で、聞こえるのは二人の吐息だけ。
初めて触れたヌナの唇に体中がどんどん熱くなっていく。
勢いのままソファに押し倒すと、絡めた指先の痺れるような感覚に理性は吹き飛びそうだ。
ルカ「ん、、、っん！、、ミン、、ギュっ、」
ﾐﾝｷﾞｭ「ん、、、はぁ、、ごめんヌナ、苦しかった？、」
乱れる呼吸を抑えるようにぎゅっと手を握ったヌナを抱き寄せる。
ルカ「ううん、、、大丈夫＾＾ ミンギュ、こっちおいで、」
だめだよヌナ、、、このままじゃ俺、キスより先が欲しくなるから。
そんな俺の本音なんか知らないヌナは、俺の背中に腕を回す。
ヌナの温かい腕に包まれて、夢の中にいるみたいだった。
いつまでも、、、こんな時間が続けば良いのに。
ルカ「ミンギュ？、、どうしたの？、」
ﾐﾝｷﾞｭ「、、、何でもない。ヌナ、、愛してる、」
さっきよりも深いキスをして、その度ヌナの反応を確かめた。
今はキスだけ。ヌナの事を大事にしたいから、、、
そう自分に言い聞かせても、ただ一つの事実が俺の胸の隅に小さな陰を落としている。
＿＿＿＿＿＿こうやってあいつも。ヌナとキスしたのかなって、
今まで見た事のない表情をするヌナを見て、そう思わずにいられなかった。
ジョングクの方がどちらかと言えば恋愛経験は多いし、きっとヌナの全てをあいつの方が知り尽くしているんだろう。
今ヌナの目の前に居るのは俺で、ヌナは俺を愛してくれる。
この事実だけは揺らぐことはないんだから、比べる必要なんてない。
でも、、、
ルカ「、ミンギュ、、、私も愛してるよ、」
そう囁きながらまた重なる唇の熱に、ジョングクに対する変な嫉妬が加速していく。
ﾐﾝｷﾞｭ「ヌナ、、、今夜は俺、帰りたくない、、、」
ジョングク、ごめんな。
最低な俺を許して欲しいなんて図々しい事は言わないよ。
でももうダメだ、これ以上耐えられない。
俺も知りたい。ヌナの奥をもっと、、、
ルカ「、、、うん、」
ﾐﾝｷﾞｭ「ベッド、、、いこ？、」
小柄なヌナを抱き抱えてベッドに寝かせてあげる。
寝室に漂うアロマの香りとヌナの匂いに、俺の体も熱を帯びていく。
ルカ「んっ、、、あ、、」
体に触れるたび、反応してくれるヌナが愛おしくて、
大切にしたいのに、壊したくなる。
乱れるシーツの中で、俺たちは深く深く愛し合った＿＿＿、
episode 208 彼の正体→←episode 206 重なる鼓動
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 365人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Apple | 作成日時：2023年7月24日 10時
