episode 205 愛を叫んで ページ5
※ﾐﾝｷﾞｭside
「急に呼び出して悪かったな。ミンギュが選んだお店いい感じじゃん＾＾」
久しぶりに見た親友は以前よりは少しだけ晴れたような表情をしている。
安心する反面、俺自身はジョングクの目をちゃんと見ることが出来ない。
ﾐﾝｷﾞｭ「いや大丈夫＾＾ 忙しいのはお互い様だしな。何飲む？いつものハイボール？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「うん＾＾ じゃあそれで」
店内に小さくグラスを合わせる音が鳴って、ジョングクはグイッとハイボールを喉の奥に注いでいく。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、、俺、ミンギュにはちゃんと話しておきたい事があってさ、」
おつまみのピーナッツを齧りながらグラスを持ったり置いたりして、何処から話そうかなって頭を整理しているようだった。
ﾐﾝｷﾞｭ「聞かせてよ、ジョングガ、、、」
お前とヌナの間に、一体何があったのか＿＿＿＿＿＿＿＿＿、
＊＊＊＊＊
ジョングクが話してくれた事の顛末は、俺が予想も出来ないほど大きな問題に発展していた。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、俺、何も出来なかった。ルカが階段から落ちて怪我までしたのに、、、結局事務所の方針には逆らえなくて。テヒョニヒョンとユンギヒョンの事もPDニムがすぐ揉み消したんだ、、、もうルカには会うな、諦めろ。一般人に現を抜かすなって、、、っ、、わかってるよ、、、俺だってこの業界まあまあ長いんだ、」
じゃあヌナがジョングクの事を憶えていないのは頭を打った後遺症か、、、？
退院後の彼女を一切知らないなら、その事も知る由もないよな。
ﾐﾝｷﾞｭ「、そっかぁ、、、大変だったんだな。でも大丈夫だよっ、、、また良い人が現れるって、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、、テヒョニヒョンは、ルカの写真を捨てた。なんだよっ、、何が愛してるだよっ、、、覚悟があるとかカッコつけてさ、、、ユンギヒョンも他のヒョンも皆、、、何であんなに冷静でいられるんだ？、、、いや、それが大人なのかもしれないけど、」
酒の力も借りているせいなのか、今まで吐き出せなくて苦しかったんだろう言葉は、俺にも響いてくる。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「わかってる、、、どうせお前も思ってるんだろ？女なんて沢山いるって。だけど、、、俺にとってはルカ一人だけだったんだっ、、」
当事者になって初めて、その言葉たちの重みを知った。
こんなに愛を叫ぶジョングクを前に、生半可に愛してはいけない人に恋をしたんだって＿＿＿＿＿＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2023年7月24日 10時
