episode 204 貴方に染まる ページ4
「、、、っん、、、うっ、、、っ」
久しぶりに夢を見た。
私は誰かを夢中で追いかけていて、階段から落ちてしまうの。
そんな私に手を差し伸べて、泣いている人がいて。
顔ははっきり見えないけど、必死に叫んでる。
「ごめんね、ルカ、、、愛してる」
貴方は誰、、、？
まるで霧の中にいるみたいにぼやける視界を遮るように手を伸ばした瞬間、目が覚めた。
「また変な夢見ちゃった、、っ！、、痛ぁ、、」
急に頭の傷が疼き出して、またベッドに倒れ込んだ。
数針は縫ったんだろうこの傷が、一体何処で何をして出来たのかも思い出せないでいる。
「はぁ、、、もう起きなくちゃ、」
〜♪
ﾐﾝｷﾞｭヌナおはよう^^ 今日の夜仕事終わったら会いに行くね。
ミンギュからの告白を受けた後、毎朝毎晩必ずこうして連絡をしてくれる。
変則的な職業のミンギュは、自分だってゆっくりする時間が欲しいはずなのに、その時間を全部私に費やそうとするから心配になるんだけど。
本人曰く、《愛と夢を売る仕事》らしい。
何だかミンギュらしいというか、すごく素敵な仕事だと思った。
真っ直ぐで芯の強いミンギュ。
一緒に居ると甘えん坊ですぐに引っ付いてこようとするミンギュ。
自分だって料理上手なのに、私の料理をベタ褒めしてくれるミンギュ。
ありのままの私を好きだと言ってくれるミンギュ。
思い出すと体中が温かくなる。
いつの間にか私の心の中はミンギュでいっぱいになっていた。
ルカミンギュの好きそうなもの用意して待ってるね
ルカ行ってらっしゃい👋
ﾐﾝｷﾞｭﾐﾝｷﾞｭさんがスタンプを送信しました
今度は私が伝えよう、今の自分の素直な気持ちを＿＿＿＿＿＿＿＿＿、
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／
ルカ「はーい！仕事お疲れ様＾＾」
ﾐﾝｷﾞｭ「ただいまぁ〜ヌナ＾＾ うわぁ、、、すごい良い匂い、」
ルカ「今夜はパスタにしたよ＾＾ 冷めないうちに食べよ？」
ﾐﾝｷﾞｭ「美味そー！」
ミンギュは沢山食べてくれるから作り甲斐があるな。笑
デザートには最近見つけたお店のマカロンを用意して。
「、、ヌナどうしたの？なんかあった？」
ソワソワしてる事にすぐ気付いたミンギュは私の腕を引っ張って。
そんな彼を、私はすぐに抱きしめ返した。
「ミンギュっ、、、愛してる、、、私と、ずっと一緒にいてくれる？」
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作者名：Apple | 作成日時：2023年7月24日 10時
