episode 223 過去との訣別 ページ23
※ｼﾞｮﾝｸﾞｸside
会いたかった。一番に触れたかった愛しい人は。
戸惑いを纏った視線を俺に向ける。
無理矢理抱きしめた瞬間。
ルカの首筋からは俺の知らない匂いがして。
それさえも我慢ならなかったのに。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ルカっ！、、、どうして、、俺たちっ、、あんなに一緒に居たのに、、」
ルカ「っ、ごめんなさい、、、私達、、前に何処かでお会いした事、、ありましたか？、、何も思い出せなくて、、」
何が、、、どうなってるんだ？
そんなに俺が嫌いになったの？
もう二度と会いたくないくらいに？
ほんの僅かな想い出にさえ、残してもらえないほど？
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、じゃあルカ、テヒョニヒョンのことも、、、」
ルカ「、、え？、、テヒョン？、、、誰ですか？それ、、」
その言葉を聞いた俺の心臓の真ん中を、何かが貫く音がして、誰かが俺に囁く。
これは、神様が俺にくれた最後のチャンスかもしれない。
もし出逢った時からやり直せたら。
もしルカが俺を選んでくれて、愛してくれたら。
もう誰にも邪魔されずに、二人だけで、、、
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「あっ、、、いやっ、、俺の方こそ、、ごめんなさい。その、、、俺の勘違いだったみたい。足大丈夫？立てる？」
ルカ「、、ありがとう、、っ痛！、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「捻っちゃったね、、、ちゃんと前を見てなかった俺のせいだ、、、ちょっとごめんよっと！」
ルカ「え？、、ちょっとっ、、ぅわ！」
ヒールで到底歩けそうにないルカを背負った。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「危ないからしっかり掴まって。お詫びに何かご馳走するから＾＾」
ルカ「そんな！いいです！降ろして、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「降ろさない。じゃあ行くよ〜」
まぁこんな時間に開いてる店なんてたかが知れてるけどさ。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「着いたよ＾＾」
こじんまりしたカフェには客は誰も居なくて貸切状態。
ルカ「ありがとうございました、、えっと、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ふふ＾＾ ジョングクだよ、ルカ何飲む？キャラメルマキアート？」
ルカ「あ。じゃあそれで＾＾」
やっぱり好みまでは、変わってないんだね。
店員「お待たせしました、」
ルカ「随分大きなパフェですね、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「お腹空いちゃって。笑 引いた？」
ルカ「別に、、あ。ほっぺにクリーム付いてる。笑」
ああ、このまま時が止まればいいのに。
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作者名：Apple | 作成日時：2023年7月24日 10時
