彼女は傷つかない５［BTS］ (ページ17)

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episode 217 彼女の秘密ページ17

※ｼﾞｮﾝﾊﾝside

ﾐﾝｷﾞｭ「えっと、、、皆も知ってると思うけど、、、彼女がルカさん。俺の、、、大切な人です、」

全員揃ったリビングで、顔を赤くしたミンギュがルカヌナの肩を抱いてぎこちなく「恋人宣言」をしている。

ミンギュの言葉ひとつひとつには愛が込められていて、どれだけヌナの事が好きなのか、嫌ってほど伝わってきた。

ｳｫﾇ「ジョンハニヒョンから聞いた時は半分信じられなかったけど、マジだったんだ、、、」

ｴｽｸﾌﾟｽ「そっかぁ、、でもヌナみたいな大人な人なら安心かな?笑ミンギュの事よろしくお願いします！」

ルカ「はいっ！こちらこそ＾＾」

予め知っていた俺がこの事実をメンバーにネタばらしした時は、部屋中に驚嘆のような悲痛のような悲鳴が轟いた。

ヌナの事が特に気に入っていたらしいスングァンとホシは、

「隙があれば狙ってたのに、、、」と大きな溜め息。

ｳｼﾞ「そろそろ乾杯しない？俺お腹空いちゃったよ〜」

ﾎﾞﾉﾆ「俺も〜」

メンバー達の催促から、終始和やかな雰囲気でテーブルに並べられたお酒と料理を囲んだ。

ヌナも最初は緊張気味みたいだったけど、他のメンバーとも喋って楽しそうだ。

俺は部屋の隅で、そんなヌナの姿をただ見つめていた。

　

ミンギュ、ごめんな。

俺、全部知ってるんだ。

お前が彼女に知られたくない事も、彼女が何者なのかも。

俺達が知らない間に会社内で起こっていたある異変とスキャンダル。

その元凶はルカさん、貴方なんでしょ？

会社の人達は俺達には何にも教えてくれなかったから、俺個人で調べるしかなかった。

彼女は確かに愛想が良くて綺麗で、すごく良い人だと思う。

そんな彼女にミンギュも惚れたんだろう。

でも俺は、ミンギュを守らないといけないんだ。

もし、BTSとSEVENTEENの間に何か確執が出来たらどうする？

関係のない人達まで巻き込んで、好奇の目に晒されるかもしれない。

こういう時に必要なのは、嫌われ役だ。

あの時止めておけば良かったって、後で後悔なんてしたくない。

得意の天使みたいな笑顔で近づいて、ヌナのグラスにワインを注いだ。

ｼﾞｮﾝﾊﾝ「ヌナ！ミンギュの秘密、知りたくない？＾＾」

ルカ「秘密？えー、、、何だろ？笑」

「教えてあげるからこっちきて＾＾」

アルコールで頬を赤く染めたヌナをこっそり連れ出した俺の顔は、天使の仮面を被った悪魔だ。