彼女は傷つかない５［BTS］ (ページ13)

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episode 213 ふたりの約束ページ13

撮影後の片付けや諸々の業務を終えて急いで駅へ向かう。

混み合う電車内を何気なく見渡すと、さっきまで一緒に仕事をして言葉を交わした彼らが広告塔のポスターがあるのに気がついた。

ドギョムさんの隣で笑っているのは、私の恋人。

今更だけど、こんなに大きく飾られている広告に何で今まで気がつかなかったんだろう。

本当に私アイドルに興味ないんだなぁ、、、

　

でも流石芸能人。
皆綺麗でモデルさんみたいにスタイルが良くて。

特にジュンさんなんて本当に少女漫画から飛び出したみたいなルックスで。

あ、ミンギュの前でこんな事言ったら怒られるだろうな。

涼しそうな顔して結構嫉妬深いところあるから、、、

SEVENTEENの広告よりも大きなポスターに自然と目が移った。

「、、BTS？、」

この人達もアイドルなんだろうな。

良く顔を見てみようと目を凝らした瞬間。

「んっ、、、痛ぁっ！、、また頭痛か、、、」

膝に抱えたバッグに顔を預けながら不快な痛みが消えるのを待った。

車掌「次は◯◯ー、◯◯ー、」

電車を降りる頃には痛みは消えて、BTSというアイドルの事もすっかり忘れてしまっていた。

＊＊＊

ルカ「ただいまー、、、あっ、すっごい良い匂い、」

玄関を開けるとキムチチゲの良い匂いが鼻をくすぐる。

キッチンには私が普段使っているエプロンをつけたミンギュが夕飯を用意してくれていた。

ルカ「ミンギュありがとう＾＾お腹すいちゃった！」

ぎこちなさそうなミンギュの背中を抱きしめながら少し戯けたふりをする。

ﾐﾝｷﾞｭ「ヌナ、ごめんねっ、、、俺、」

ルカ「何で謝るの？ミンギュは何にも悪い事してないじゃん＾＾」

振り返って私の顔を見たミンギュは正面から抱きしめ返す。

ﾐﾝｷﾞｭ「、、、ヌナは俺が芸能人だったら嫌じゃない？」

ルカ「芸能人だろうが何だろうが、ミンギュはミンギュでしょ？今までと変わらないよ、」

ﾐﾝｷﾞｭ「ヌナ、、、キスしてもいい？、」

ルカ「ふふ＾＾いきなり？笑しょうがないなぁ、」

ﾐﾝｷﾞｭ「焦らさないでよ、、、ほら、」

掠るように軽く触れた唇はゆっくりと深く交わっていく。

ﾐﾝｷﾞｭ「ヌナが俺の彼女ですっごく嬉しい、、、何があっても絶対離れないから、、約束する。」

ルカ「うん、、、約束ね＾＾」

この約束が永遠に続きますように。

そう心から願ったのに、神様は意地悪だ＿＿＿＿＿、