彼女は傷つかない５［BTS］ (ページ1)

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episode 201 秘めた想いはページ1

「ちょっとミンギュ？、、どうしたの急に、」

「、、ううん、何でもないよ。気にしないで」

そんな言葉とは裏腹に覆い被さるように抱きしめた瞬間、その力は一層強くなる。

ルカ「何か飲む？大して何もないけど、」

そんな言葉で誤魔化すように体を離そうとすると、ミンギュはまた腕を絡めては離れようとしない。

「、、少しだけ、このままで」って呟くミンギュから聞こえてくる心臓の鼓動は速くて。

「しょうがないなぁ、、、」

そう言って触れたミンギュの背中は、洋服の上からも解るほど鍛え上げられていて驚いてしまった。

＊＊＊

「ヌナってさ、、、好きな人とかいるの？」

コーヒーを淹れてる間、カウンター越しに私の所作を見つめながら唐突な質問。

ルカ「いないよ。暫く恋愛はいいかなぁ、、、不思議なんだけど前は誰と恋愛してたとか全然覚えてないの。ただ、、思い出すのも辛いくらいだったのかなぁーって、」

ﾐﾝｷﾞｭ「、、、無理に思い出すことないよ。ヌナはこれから良い恋愛できるって＾＾」

ルカ「そう？笑ありがと＾＾ミンギュはどうなの？」

ﾐﾝｷﾞｭ「俺は、、、どうかな？笑内緒〜」

ルカ「えー！人にばっかり答えさせて狡い！笑でもミンギュ優しいしかっこいいしモテるでしょー、」

淹れたてのコーヒーを渡すと黙ってしまったミンギュは、私を見つめたまま困ったように微笑んでいた。

ﾐﾝｷﾞｭ「ヌナってさ、、、いや、何でもない」

ルカ「え？いいの？笑何でも聞くよ？」

ﾐﾝｷﾞｭ「その、、、ヌナはどんな人が好きなの？」

狭いソファに座っていた私の隣にくっつくように座るミンギュは、割と真剣な表情だった。

ルカ「うーん、、、特にないけど、、、強いて言うなら嘘つかなくて浮気しない人かな？笑」

いつだったかの元恋人に、そういえば浮気されたことあったっけ。

ﾐﾝｷﾞｭ「俺はしないよ。浮気なんて、」

ルカ「、、え？」

ﾐﾝｷﾞｭ「あ、、ごめんっ、、困るよね、急にこんな、、こんなこと言うつもりなかったのに、、いやっ、、そうじゃなくて、、」

ルカ「何焦ってんの？面白いなぁー笑」

突然慌て出すミンギュが可愛く見えて思わず頭を撫でてしまった。

ﾐﾝｷﾞｭ「、、、俺、、嘘もつかないよ」

そう呟いたミンギュは私の頬を撫でた。

ﾐﾝｷﾞｭ「隠すつもりだったのに、、、ごめん。もう出来そうにない、、、俺、ヌナが好きだよ」