episode 9 初めての業務連絡 ページ9
通された個室のカフェで、ユリさんからユンギさんの幼少期の話を聞かせてもらった。
時々恥ずかしそうに下を向くユンギさんは可愛らしくて、あぁ、家族っていいなと日本の家族が懐かしくなったり。
ﾕﾘ「ごめんなさい、ちょっと仕事の連絡してくるわね。」
ユリさんは個室を出てしまって、ユンギさんと２人きりに、、、。
カスミ《えー何話したらいいの？！ それにさすが芸能人、オーラが半端じゃない！！どーしよ》
ﾕﾝｷﾞ「日本人なのか？」
カスミ「えっと、、日本育ちですが父が韓国人です。」
ﾕﾝｷﾞ「あー悪い、別に日本が嫌いとかじゃないから、むしろ好きだし、」
カスミ「ふふふっ笑」
ﾕﾝｷﾞ「えっ何？」
カスミ「ごめんなさい、ユリさんと初めて会った時も同じ会話だったので、やっぱり似てるなーって、笑」
それからは自然に会話ができていた。
好きな音楽とか、何故がお互いの誕生日血液型の話とか、
ユンギさんも私と同じ星座で、同じですねーなんて。
ﾕﾝｷﾞ「この連絡用の携帯、プライベートナンバーはダメって言ってたけど、俺のカトクのURL送っとくから」
カスミ「え、ダメですよそれは！ 契約違反です。」
ﾕﾝｷﾞ「、、、じゃあカスミヌナの番号教えて。プライベートの」
うーん、、、芸能人の方の連絡先を聞くより一般人の私の連絡先の方が安全か、なんて呑気に考えてると、
ﾕﾝｷﾞ「ヌナスマホかして。」
無意識にスマホを渡すと凄い速さで番号を登録したみたい。
カスミ「ユンギさん私絶対に他言しません。約束します、」
ﾕﾝｷﾞ「ユンギ。俺の方が年下なんだし、敬語使わないでよ。俺もヌナって呼ぶし」
カスミ「でも仕事ですから、」
ﾕﾝｷﾞ「ダメ。これは決定事項だから」
ユンギさんの印象が180度変わった瞬間だったかもしれない。
でも、少しは心を開いてくれたって認識で、、、いいのかな？
この後すぐユリさんが帰ってきて
ﾕﾘ「待たせてごめんなさいね。少しは打ち解けたかしら？またすぐ連絡あると思うから＾＾よろしくね！」
会計を済ませて解散。ありがとうございましたとお辞儀をすると、口角を少しだけ上げていたずらっぽく笑うユンギさん。
帰り道大好きな川沿いを歩いていると、
♪〜
聞きなれない着信音。そうだ！業務用携帯！
すぐ出ると、
ﾕﾝｷﾞ「来週、早速お願いできないか？」
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作者名：Apple | 作成日時：2022年1月3日 20時
