episode 7 大切な甥っ子 ページ7
突然話し出したユリさんに戸惑いながら、２人で会場のテラスに出てユリさんに差し出されたスマホ画面を見る。
画面に写っているのは肌の白い綺麗な男性だった。
切長の目、赤い唇が色っぽい。
思わずCGかなんかかと勘違いしそうになるほど。
カスミ「綺麗な方ですね、、、」
ﾕﾘ「私の甥なのよ。ユンギって名前。BTSってグループでアイドルをしてるの」
カスミ「えぇ！！？え、凄い！そんな有名な人を私知らなかったなんて、失礼しました汗」
ﾕﾘ「そんな！いいのよ！私こそ変な事言って申し訳なかったわ。
どうして甥っ子の話をしたかというとね、あの子繊細なところがあってヘアカットを私にしか任せないの。でも釜山とソウルの距離を考えると大変だし、あの子達も多忙を極めてて時間もないわ。だから信頼できる人に私に次いで甥のヘアスタイルをお任せしたくて、、、でも変な下心で近づいてこようとする人も沢山いたから。だからユンギをBTSでアイドルでっていう色眼鏡で見ない人に任せてみたかったのよ。
あなたみたいな人に。」
カスミ「えっ、、、私ですか？！そんな無理ですよ！ユリさんともほんの数十分前に知りあったばかりですし、、！大切な甥っ子さんならなおさらです。」
ﾕﾘ「さっき言ったでしょう？あなたの仕事に対する真剣な眼差しを見て、あなたになら任せられるって思ったの。芸能人と縁を繋ぎたくて私に近づいてくる若いスタイリストを沢山見てきて、あなたは違うってすぐに感じたわ。だからお願い。それにあなたにとって必ずプラスになる仕事だと思うの。本気で考えてくれないかしら。」
カスミ「、、、少しお時間をいただけませんか？？そんな有名人な方なら上司と相談した方が、」
ﾕﾘ「わかったわ。いい返事期待してる＾＾」
ﾕｼﾞﾝ「ヌナ〜！探しましたよ！、、、どーしたんです？ぼーっとして、」
カスミ「ユジン、、、大変な事になりそうだよ、、、」
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作者名：Apple | 作成日時：2022年1月3日 20時
