episode 50 Your heart ページ50
※ｼﾞｮﾝｸﾞｸside
日本での仕事が終わって韓国に帰ってきた日、ユンギヒョンが宿舎にきた。
平静を装いながら無邪気にヒョンに話しかける。
、、、ユンギヒョンてどうしてこんなに勘が鋭いんだろ。
俺だけの秘密にするつもりだったのに。
核心をつこうとするヒョンの言葉に、嘘はつけなかった。
カスミヌナが好きだと口にすると、彼女への想いがこぼれ落ちる。
もう止められない。
ヒョン、ごめんなさい。
でも俺痛いほどわかってるから、、、カスミヌナがユンギヒョンの事を一番に愛してること。
ヌナは応えてくれないってわかってるけど、、、
でも想いを伝えるだけのチャンスを俺にください、、、
＿＿＿＿＿＿＿＿、
MV撮影の日、ヌナが倒れた。
白い肌がさらに青白くなって、儚く消えちゃいそうなヌナ。
パニックになってる皆をよそに、体が勝手にヌナの元へ向かわせた、
昔から困った人がいたらすぐ助けてあげなさいって、母さんと父さんから教わってきた。
ユンギヒョンより先にヌナを抱える俺をみてヒョン達は驚いてたけど、構わずマネヒョンが呼んでくれた救急車へ急いだ。
車内でずっとヌナの手を握る。
早く目を開けてくれ、ヌナ。
医者によるの、過度の疲労と貧血らしい。
点滴を受けながら眠ってるヌナの頬を撫でて、軽くキスをする。
あぁ、ずるいよな俺。 こんなの俺の自己満足だ。
ヌナの手を握って、今は目を早く覚ましてくれますように、、、
＿＿＿＿＿＿＿、別の日、ジニヒョン達がカスミヌナのお見舞いに行こうと誘ってくれたけど断った。
勿論、俺一人で会いに行くため。
ユンギヒョンは作業部屋に篭ってるから、今日は俺が独り占めしたかった。
病室に行くと、すやすやと眠るヌナ。
小さなヌナの手に触れていると、ヌナが目を覚ました。
カスミ「ジョングクさん、、？」
寝ぼけてトロンとした顔が可愛くて、つい抱きしめたくなる衝動を抑える。
俺がこんなに必死なの、ヌナ知らないでしょ？
、、、その時だった、不意を突かれたヌナの言葉。
覚えてるの、、、？記憶にないはずだろ、、、？
もう、ヌナの前で良い子のジョングクではいられない。
胸の中のドロドロした想いを吐き出した、
もっと純粋に、綺麗に伝えたかったのに。
感情に任せてしたキスは尚更ヌナを傷つけてしまったかもしれない。
ヌナの心が手に入らないなら、最後に一度だけ、、、
俺とヌナ、、、二人だけの秘密をください、、、
Continue to next time.
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作者名：Apple | 作成日時：2022年1月3日 20時
