Follow a Dream (ページ49)

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episode 49 愛しい唇ページ49

カスミ「お世話になりました＾＾ありがとうございました！」

今日は退院日。お世話になった看護師さんたちにお礼を言って病院を出ると、控えめに鳴るクラクション。

ﾕﾝｷﾞ「カスミ、おかえり、、、乗って、」

カスミ「ユンギ、、、迎えに来てくれたの？ありがとう＾＾」

助手席に乗ると、ユンギの香りにほっとする。
同時に思い出してしまう、あの時のジョングクさん、、、

彼の言った最後の願い、、、
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「カスミヌナの１日、俺にください、、、これで最後にする、、、綺麗に全部忘れるから、、、」

応えられない、そう思った。
けどこれで断ってもしユンギに知られる事になったら、、、

私に選択肢なんてない、言葉もなくただ頷いた。

ﾕﾝｷﾞ「、、、カスミ？、、何考えてんの？、」

ぼーっとしてる私の額に手を当てるユンギ。

大きくて優しい、大好きな手。
思わずその手をとって、指先にキスをする、

カスミ「あ、、雨降ってきたね、、」
予報にはなかった雨は、まるで私の心を映してるみたい。

マンションの部屋に着けば、ユンギを抱きしめる。

ユンギを失うかもしれないなんて考えたこともなかったけど、あんな事があって、後悔と罪悪感に押しつぶされそうで苦しい。

でもいけない、、、変にひっついちゃったりして、逆に変に思われる、私らしくもない、、、

体を離そうとすると吸い付くように強く抱きしめられる。

ﾕﾝｷﾞ「、、愛してる、、、」

私の中で何かが弾ける音がして、気がつくと自分からキスをした、

カスミ「私も愛してる、、、ユンギが欲しい、」

堰き止められた想いが溢れて、もう止められない。誰にも。

そのままベッドに押し倒されて、時間が経つ事も忘れて愛し合った。

＿＿＿＿＿、

隣で眠るユンギの顔を撫でる。
つるつるして柔らかい白い肌、口開けて寝ちゃうと喉に悪いよ、なんて。

スマホを見ると沢山通知が届いていた。
日本のオーナーから取材を受けた雑誌が発刊された報告と、雑誌を韓国に送ってくれたみたい。楽しみだなぁ、、、

ユリさんからもメッセージ。今度釜山に遊びにおいでって。
、、、胸がチクリとする、

メッセージ：ジョングク

来週この場所に来てね。迎えに行くから。

深く深呼吸する。しっかりしなさい、カスミ。

ユンギのサラサラの髪に触れながら、いつまでも降り止まない雨をただひたすら眺めていた、、、