episode 44 彼女の不在 ページ44
※ﾕﾝｷﾞside
＿＿＿＿＿＿早めに作業が終わった帰り、コーヒーショップに行ってお気に入りのコーヒー豆を買いに行く。
カスミと一緒にいる時間が増えてから、家でコーヒーを淹れることが多くなった。
甘いものが好きなカスミも俺の淹れたコーヒーならブラックでも飲めるって喜んでくれる。
愛しい人との時間は綿菓子みたいだ、
甘くてふわふわして幸せな気持ちにさせてくれる反面、すぐ溶けてなくなってしまうから、もっと欲しくなる。
仕事から帰ってきたカスミが、仕事で日本に行くと言う。
目標の一つにしてた雑誌の取材だって。
表紙とかに載るらしい、おめでとう、毎日大変な仕事をこなす彼女を俺も心から尊敬してる。
カスミの雑誌どうやったら手に入るかなぁ、なんて考えていると同時に、可愛いカスミを日本中の人に見られると思うと、変に嫉妬してしまう。
、、、つい甘えて早く帰ってきてなんて、本音が出てしまった。
３つ年上のヌナは精神的に落ち着いてて、すぐ何かを察したように俺を包み込んでくれる。
バカだな、、、いつもの冷静で落ち着いてる俺は仮面を被った姿だ。
本物のユンギは甘えたで寂しがり。
一週間の彼女の不在は俺の心の中に大きな隙間を作っていた。
＿＿＿＿＿事務所にて、
ﾏﾈﾋｮﾝ「個人スケジュールでジョングクは日本に行く事になってるから、」
マネヒョンがメンバーに伝える、、、
いいなジョングクは、俺も日本に行きたかったな。
ﾎｿｸ「ユンギヒョン、ヌナも仕事で日本みたいだね＾＾ ちょっと寂しいんじゃない？笑」
ﾕﾝｷﾞ「、、、うるせぇ、」
寂しい気持ちを遮るように、冷めてしまったコーヒーを流し込む。
なんだろうこのちくちくした胸騒ぎは。
ジョングクは、、、まだカスミが好きなんだろうか。
でも二人が日本で会うのはありえないはず。
連絡先なんて知らないだろうから。
、、、きっとカスミに会えないことでナーバスになってるんだろう。
俺ってほんとに情けない奴だ。
カスミは仕事で日本に行ってる。
ジョングクもたまたま仕事で日本に行っただけだ。 偶然。
これ以上詮索する必要はない。
握っていたスマホが通知を知らせる。
メッセージ：カスミ
取材の仕事無事に終わったよ^ ^
撮影される側ってあんなに緊張するんだね。笑
雑誌完成したら一番にユンギに見てほしいな。
お仕事ファイティン！
カスミからのメッセージに頬が緩む。
俺の心配は取り越し苦労だったようだ。
episode 45 不穏な足音→←episode 43 温もりの正体
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 446人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Apple | 作成日時：2022年1月3日 20時
