episode 36 Moving ページ36
ﾕﾝｷﾞ「、荷物これで全部？」
カスミ「うん！、部屋の掃除も全部終わってるから後は運んでもらうだけ＾＾」
今日は社長からのご厚意で住まわせてもらっていたマンションを引き払って新しい部屋へ引っ越し。
引っ越しの話を聞きつけたのか、ユジンやお店のスタッフの子たちが手伝うと申し出てくれていたけれど、
ﾕﾝｷﾞ「、、俺が全部手配するから断っていいよ、」
この言葉に甘えさせていただくことにした。
、、、そもそも初めから断らないといけない案件だったのだ。
何故かって？
、、、ユンギと同じフロアのマンションに引っ越すからだ。
少し前から仕事から帰ってくるタイミングで誰からか付き纏いを受けていて、しまいには変な手紙まで入る始末。
こちらが毅然としていれば、変な事はしてこないだろうと放置していたけれど、ある日ユンギにそれがバレた。
、、ユンギが怒りを露わにしてるのを初めてみた。
黙っててごめんね、心配かけたくなかったから、、
謝る私の手を優しく取るユンギ。
ﾕﾝｷﾞ「このマンション出よう、それで一緒に暮らそう、、、そろそろ宿舎も出ようと考えてたとこなんだ。、、カスミが許してくれるなら、、、」
カスミ「ユンギの気持ち、すごく嬉しいよ＾＾、けど、やっぱりユンギの事やメンバーさんの事も大切なARMYさんの事も考えると、それはできないよ、」
二人きりでいるとたまに忘れちゃいそうになるんだよ、、
私の大切な恋人ミン・ユンギ。
そしてBTSのSUGAとしてのあなた、、、。
成功して有名になればなるほど、有る事無い事叩かれたり、
変なパパラッチに追いかけられる＿＿＿＿、
どこで足元を掬われるかわからない世界。
これからが大事なBTSの皆さんに迷惑をかけるわけにいかない。
ﾕﾝｷﾞ「、、じゃあ今はまだ我慢する、、、でも一つお願いがある。俺が引っ越すマンションに来て欲しい。同じフロアね。セキュリティは完璧だし、部屋は別なんだから大丈夫だろ？」
カスミ「同じマンションって、、、とんでもなく高い賃貸なら無理だよ、、汗 」
ﾕﾝｷﾞ「いいから。カスミは何も心配しなくていいの。俺に任せてくれない？、、、お願い、」
まるで子犬みたいな表情のユンギ。
それは反則だよ。笑
好きな人の負担にはなりたくないけれど、これでユンギが安心してくれるなら＿＿＿＿お任せしようかな、
キリッと背筋を伸ばす。急な展開にまだ追いついてないけど、
カスミ「ありがとう、ユンギ。」
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作者名：Apple | 作成日時：2022年1月3日 20時
