episode 23 温かな体温 ページ23
今どんな状況、、、？
私は荷物を降ろそうと車から降りようとして、ドアに手を掛けた。
でも後ろからユンギが私を抱きしめている＿＿＿＿、
どうしよう、口から心臓が出そう。
顔がどんどん赤くなっていくのがわかる。
細いのに意外と筋肉質な腕は一向に私を離す気配がない。
私の首筋あたりに顔を埋めるユンギ。
ユンギの甘い香水の香り、、、。
振り解くなんて不可能だ。それに自覚してしまった。
ユンギの事が好きだと＿＿＿＿＿。
ドアを開けようと暇を持て余した両手でユンギの腕に触れる。
ﾕﾝｷﾞ「ごめん、、ッ、急に、、もう少しこのままで、、」
カスミ「、、、うん、、大丈夫、、。」
抱きしめる腕の力がなお一層強くなる。
心のどこかで鍵をかけていた想いが溢れ出しそう、、
ﾕﾝｷﾞ「カスミヌナ、、、俺、ッ、、好きだ、ヌナの事が」
ユンギの声が微かに震えている。
嘘でしょ、、、、、
信じられない。
ユンギも私と同じ気持ちでいてくれたの？
喉の奥から込み上げてくるものを抑えたら、自然と涙が出る。
カスミ「ユンギ、、ッ、、あの、私ッ」
ふとユンギと初めて会った時の事を思い出していた。
ぶっきらぼうで愛想のない人。
クールな表情から、たまに見せる笑顔が可愛くて、
最初は弟みたいって思ってた。
でも些細な事も覚えてくれてて、何より私を信頼してくれる。
震える唇をなんとか落ち着かせ、
カスミ「、私も、、、好き、、、」
そう言ってユンギの方を向くと、面食らったような顔をしていた。
ﾕﾝｷﾞ「ヌナ、、本当？、、」
カスミ「うん、、、好きだよ、ユンギ」
溢れた想いは止まらない。
見つめ合ったまま、、、
私たちはキスをした＿＿＿＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年1月3日 20時
