Follow a Dream (ページ15)

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episode 15 初めての撮影① ページ15

あれから2週間後、ユリさんから連絡があって久しぶりに会う事になった。

ﾕﾘ「カスミさん、久しぶりね！あら、何だか雰囲気変わった？」

カスミ「お久しぶりです！髪が伸びたのと、少しカラーも暗めにしたからですかね？^ ^」

ﾕﾘ「すごく似合ってる＾＾綺麗よ」

ユリさんに綺麗って言ってもらえて上機嫌な私。

ﾕﾘ「本題なんだけど、今週BTSが表紙を務める雑誌の撮影があるそうなの。早速カスミさんにも動いてもらいたくて、、、スケジュールはどうかしら？」

カスミ「いつでも大丈夫です！実は私、フリーランスになったんです。サロンに在籍するよりも何かある時はすぐに依頼をお受けできるようにしたくて、」

ﾕﾘ「そうだったのね、、ありがとう！本当に仕事に対する姿勢に尊敬しちゃうわ、、、ユンギも喜ぶと思う＾＾、これ、撮影場所の地図ね。また詳細はユンギから連絡あると思うわ。」

地図に書いてある場所を見ると、以前先輩ヘアメイクさんととある撮影でお邪魔した事のあるスタジオだった。

少しでも馴染みのある場所なら、緊張感も和らぎそう。

カスミ「ユリさん、本当にありがとうございます、、、私絶対ユンギさんを最高にかっこよくします！」

ﾕﾘ「ふふふ、期待してるわね＾＾」

片方だけ口角を上げて微笑むユリさんをみて、ユンギさんの無邪気な笑顔を思い出す。

うん。頑張ろう。

＿＿＿＿＿撮影前日。

業務用携帯が鳴る。ユンギさんからだ。

カスミ「ユンギさん、お疲れ様です！」

ﾕﾝｷﾞ「ヌナ、、、いつになったらユンギって呼んでくれるの？笑」

カスミ「あ、、、もう決定事項でしたよね？汗、、、ごめんねユンギ、」

ﾕﾝｷﾞ「ふふ、合格。笑明日の撮影だけど、少し早く出てほしい。俺が迎えにいくから。前に待ち合わせした駅前で待ってて。」

カスミ《え、、？アイドル自らヘアメイクを迎えにとか聞いたことないよー！、、でも断っても頑固なユンギさんの事だ、決定事項だって言って引き下がらないだろう、ここは素直に、、、》

カスミ「ではお言葉に甘えて＾＾」

ﾕﾝｷﾞ「じゃあ、また明日。」

なんだか変な感じ。
ふわふわしてくすぐったいような、、、無意識に部屋の鏡を見るとご機嫌顔な自分が写る。

いかんいかん、集中だ。

明日の準備を抜かりなく終え、早めに眠りについた。