episode 12 新たな転機 ページ12
初めてのユンギさんのヘアカットの仕事を終えたあと、食事までご馳走になってしまった。
終始上機嫌なユンギさんがとても可愛らしい。
３つ年下な彼は大人っぽく見えたり、今みたいに子供っぽい表情も見せたり。
なんだろう、、、
弟ができたらこんな感じなのかなぁって失礼な事を考えていた。
料金も普段のサロン価格より多く頂いてしまって申し訳ない反面、技術を買って下さったと思うととても嬉しかった。
まだまだ精進します！
ユリさんに今日の事を連絡する。
ﾕﾘ「今日はありがとう！ユンギからも連絡あってね、とても喜んでたわ。これからもよろしくね＾＾ あと、ユンギから提案があってね。BTSのSUGAの専属としても撮影とかきてくれないかって。勿論、カスミさんにはサロンワークが最優先ってわかってるわ。でも考えてみてくれないかしら、、、？」
カスミ「え、え、！！！ 凄い、、、驚きすぎて言葉が、、、でも前向きに考えてみます。勿論サロンにも穴を開けない条件なら私に断る理由はありません。」
ﾕﾘ「ありがとう！良い返事待ってるわね」
ここ数ヶ月で、自分の運命が大きく廻ってるように感じる。
本当に、信じられないほど。
微かにスマホを持つ手が震えていた。
シャワーを浴びて髪を乾かしてると、業務用携帯が鳴る。
ユンギさんからのメッセージ。
ﾕﾝｷﾞ《叔母さんから聞いてると思うけど、俺はカスミヌナにしか髪触ってほしくない。良い返事待ってるから。》
こんなに信頼してくれてるなんて、本当に嬉しいし期待に応えたい。
その分重くプレッシャーものしかかる。
私個人の仕事だけど、ある意味サロンの看板も背負ってる。
並大抵の覚悟じゃダメだ。
社長に相談してみる。きっともう話は伝わってるだろう。
社長「話は聞いてるよ。君の実力は私たち皆が知ってる。だから君は自分のやりたい方を選びなさい。」
覚悟は決まった。
カスミ「社長、、、私をフリーの美容師として置いていただけませんか？？」
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作者名：Apple | 作成日時：2022年1月3日 20時
