melt pure (ページ42)

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『俺はずっと中学の頃から、Aの事好きだから、これから先ずっと待ってられる自信あるよ。』

海斗は、私を真っ直ぐに見つめてそう言った。

「でも元太を傷つけるのも怖い、」

今の素直な気持ちだった。

私が今元太を見放したら、今度は誰が彼を慰める？

私が元太と離れて苦しかった時、私には海斗がいてくれた。
今の元太には私しかいないのだと、そう思った。

『そっか、Aは優しすぎるからなあ。』

そう言って私の頭を軽くポンポンとする海斗。

同時に溢れる私の涙

『え、あ、なんか俺が泣かしたみたいじゃん！』

慌てる海斗を見て少し笑った

『やっと笑ってくれたね、もう俺には笑顔見せてくんないかと思ったよ、笑』

本当に温かくて優しい言葉だった。

「ありがとう、」

そう言うと

『こちらこそ、元太もきっとAの幸せを1番に願ってるはずだし、俺はAが幸せになれる道をちゃんと自分で選んで、自分を大切にして欲しいって思ってる』

そう言って微笑む海斗を見て

心が少し軽くなった気がした。

数日が経った。

バイト中もボーッとする事が増えて、ちゃかちゃんに
注意されてしまうことがしばしばあった。

『Aちゃん。最近マジでよくぼーっとしてるけど、なんか悩み事？』

ちゃかちゃんが花の手入れをしながら私に問いかけた

「うん、前話してた中学の同級生と、今付き合ってる人のことで、、」

以前からバイト中にちゃかちゃんには少し2人のことで相談をしていた。

高校で元太と別れたことや、その後に海斗と再会したこと、その後にあった様々な出来事。

『でもさ、今そんなに苦しんでるんなら、もう答えは出てるんじゃない？』

「答え？」

『そう。同情心とかそういうの抜きにして自分が一緒にいて幸せなのはどっちか、Aちゃんは、もう分かってるんじゃない？』

ちゃかちゃんからの言葉で、はっとした。

『花とか他人とかを大切に出来るんだから、もっと自分もだいじにね。』

そう言って笑うちゃかちゃん

" 自分を大事に "

海斗やちゃかちゃんからの言葉

元太に、ちゃんと伝えなきゃ。

そう思って " 話がしたい " と元太に連絡した、